マイコンテンツ

ここから本文エリア

お知らせ

  • 今後の掲載予定 ★花組「アイラブアインシュタイン」公演評 ★伊礼彼方デビュー10周年インタビュー ★こまつ座「木の上の軍隊」松下洸平インタビュー
新着フォトギャラリー
写真 写真 写真 写真 写真 写真

最新特集 【ヅカナビ】花組「アイラブアインシュタイン」
タカラヅカにも、まだまだ描くべき「愛」はある

2016年9月30日更新

 科学の発達のおかげで人間の心の動きさえ読み解けるようになった時、そしてまた、恋愛でさえコントロールできるようになったとき、タカラヅカはいったい何を表現していけばいいのだろう……? 「アイラブアインシュタイン」を見たのは、なにげにそんなことを考えていたときだった。「AI(=人工知能)」は「愛」の感情と「I(自我)」を持つことができるのか?をテーマにうたうこの作品は、そんな私のぼんやりとした疑問に対する答えを示唆してくれる作品だった。(演劇ジャーナリスト・中本千晶)

 アンドロイドの開発に成功し、神とまで呼ばれるようになった天才科学者アルバート(瀬戸かずや)。彼の元に、亡くなった妻ミレーヴァ(桜咲彩花)そっくりのアンドロイド、エルザ(城妃美伶)が現れ、「私に愛という感情を教えて欲しい」と言う。果たしてアンドロイドは「愛する」ことができるようになるのだろうか?

 と、そう書くといかにも陳腐な話である。だが、それでは終わらなかった。人知を超えた研究成果をあげたアルバートには、欲に目のくらんだやからからの魔の手が伸びており、陰謀に巻き込まれていく。どんでん返しにつぐどんでん返しで中盤以降は息つく暇もない。

 この作品、タカラヅカらしいファンタジーの背後に「現代」のリアルを感じさせる作品だ。20世紀後半以降、あらゆる学問分野で大変革が起こり、それ以前の常識がことごとく覆ったといわれる。そんな21世紀世界の常識に立脚した作品という気がした。

 だが21世紀のタカラヅカにも、まだまだ描くべき「愛」はある。そんな、未来への可能性のようなものも感じられて、見終わった後とても良い気分になれた。その気持ち良さは、あふれるツッコミどころへの疑問をも吹き飛ばしてしまったのである。

※有料ページでは、さらにくわしくお伝えしています。ぜひご覧ください。

続き(有料部分)を読む

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で鋭く分析し続けている。主な著作に『宝塚読本』(文春文庫)、『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』(小学館新書)、『タカラヅカ流世界史』『タカラヅカ流日本史』(東京堂出版)など。2015年10月に『宝塚歌劇は「愛」をどう描いてきたか』(東京堂出版)を出版。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。

スターファイル
月額300円(税抜)

記事本文をお読みいただくには、ご購読手続きが必要です。

ご購入申し込み ログインする

朝日新聞デジタル有料会員(フルプラン)の方、または朝日新聞デジタルselectベーシックパックを
購読中の方は、ログインするだけでご利用いただけます。

朝日新聞デジタルselectベーシックパック(月額500円/税抜)を購読する方はこちら


朝日新聞デジタルのご購読は、下記よりお申し込みいただけます。

朝日新聞デジタルのお申し込みはこちら

バックナンバー

全ジャンルnew 宝塚new 舞台new

2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年

過去記事一覧へ>>