マイコンテンツ

ここから本文エリア

お知らせ

  • 今後の掲載予定★柿澤勇人インタビュー★「ファントム」イベント報告★「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」公演評★宝塚星組「The Lost Glory」公演評★月川悠貴インタビュー
  • 朝日新聞大阪本社発行の夕刊紙面に掲載中の「夕刊タカラヅカ100周年」。次回の紙面掲載は8月8日(金)の予定です。
新着フォトギャラリー
写真 写真 写真 写真 写真 写真

最新特集 【インタビュー】退団後初舞台「ifi(イフアイ)」出演
蘭寿とむ、新たに見えてくるものに期待している

2014年8月1日更新

 5月に宝塚を退団したばかりの元・花組トップスター蘭寿とむが、退団後の初舞台「ifi」(イフアイ)に出演する。宝塚を卒業して2カ月、変わりゆく「蘭寿とむの今」についてお話をうかがった。(フリージャーナリスト・中本千晶)

 退団公演を終え、トップスターという重責を果たし切った今の気持ちを聞いてみると、重責を果たした安堵(あんど)とともに、最初に出て来たのは「感謝」という言葉だった。「本当に幸せな宝塚人生だった」と振り返る。

 宝塚時代からキレのあるダンスに定評があり、トップスター時代は「ダンスの花組の復活」と評された蘭寿。だが、「結果としてそういう風に言ってもらえたことは本当にうれしかったけれど、でも、そうしようと思ってしたわけではなかった」と語る。さらに「歌や芝居など、いろんな分野で才能のある人が花組にはたくさんいるので、色として固定されないといいなというのも、ずっと思っていた」という話も。組メンバーを思いやる蘭寿らしく、自身の退団公演でも「みんなに輝けるところをたくさん作ってあげて欲しいとお願いしていた」のだそうだ。

 退団後初の舞台となる「ifi」で蘭寿が演じるのは、映画監督としてバリバリとカッコ良く働く女性。AとBの2パターンがあり、その彼女が岐路に立ったときの「選択」によって、展開も結末も変わって行くという趣向だ。共演者にも、パク・ジョンミン、ジュリアン(Aバージョン)、黒川拓哉(Bバージョン)、ラスタ・トーマス、辻本知彦、ストーリーボードP、そしてケント・モリと各ジャンルで注目のメンバーが揃う。退団公演のショーで振りつけを担当したケント・モリに関しては、「今回は共演ということで、お芝居もして一緒に踊ったりもできるというのが本当に嬉しい」と話す。

 さらに振りつけとして、ANJU(安寿ミラ)が加わるのも楽しみだ。元・花組トップスターの先輩でもあるANJUに関しては、「ご自身も宝塚で踊ってこられたし、ファンの方のお気持ちもよくご存知なので、今回もツボを得た、かっこいい、お洒落な振りをつけてくださるのではないかと」期待する。さらに「今の時期をわかってくださっていて、理解して振りをつけてくださるのも、すごく安心できる」と信頼を寄せる。

 宝塚時代は「男役としての見せ方」を何よりも意識して踊ってきたという蘭寿。だがそこには定義があるわけではなく、「それぞれ自分の思い描く男役の美学を持って、その人が持っているすべてを出して、みんなやっていると思う」と思い入れを語った。だが、今回そこを外れたときに、「果たして『蘭寿とむ』としてどういうものを見せられるのかが、挑戦」だ。

 これからのことは、まだ白紙だ。今は、色々な可能性を含めて「自由でいたいな」と思っており、今回の舞台を経て、自分の中で新たに見えてくるものにも期待している。今回の舞台での自身の変化を楽しみたいし、お客様にも「新しい蘭寿とむ」を楽しみにしていて欲しいと話した。

 これから開ける新たな道に対する様々な想いに揺れながらも、誠実に語ってくれる姿に蘭寿らしさを感じさせるインタビューとなった。

〈蘭寿とむさんプロフィール〉
 元宝塚花組男役トップスター。1994年、過去最高の倍率48.2倍の中、首席で宝塚音楽学校に入学。1996年、宝塚歌劇団へ首席で入団。「CAN-CAN」で初舞台後、花組に配属。2001年「ミケランジェロ」で新人公演初主演。2002年「月の燈影」でバウホール公演初主演。2006年4月、宙組へ組替え。人気ゲームが原作の「逆転裁判 蘇る真実」、同年8月に「逆転裁判2 -蘇る真実、再び…-」(ともにバウホール)に主演。2011年4月、花組に異動、トップスターに就任。「ファントム」「サン=テグジュペリ」「オーシャンズ11」「戦国BASARA -真田幸村編-」などに主演し、2014年5月、「ラスト・タイクーン‐ハリウッドの帝王、不滅の愛‐」「TAKARAZUKA∞夢眩」にて退団。今回のショー「ifi(イフアイ)」が、退団後の初仕事である。

続き(有料部分)を読む

【フォトギャラリーはこちら】

【プレゼントはこちら】サイン色紙と写真

◆「ifi(イフアイ)」
《東京公演》2014年9月5日(金)~21日(日) 青山劇場
《大阪公演》2014年9月26日(金)~28日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.umegei.com/schedule/400/

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で鋭く分析し続けている。主な著作に『宝塚読本』(文春文庫)、『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』(小学館新書)、『タカラヅカ流世界史』(東京堂出版)など。2014年4月に『タカラヅカ100年100問100答』(東京堂出版)を出版。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。

スターファイル
月額300円(税抜)

記事本文をお読みいただくには、ご購読手続きが必要です。

ご購入申し込み ログインする

朝日新聞デジタル有料会員の方、または朝日新聞デジタルselectベーシックパックを
購読中の方は、ログインするだけでご利用いただけます。

朝日新聞デジタルselectベーシックパック(月額500円/税抜)を購読する方はこちら


朝日新聞デジタルのご購読は、下記よりお申し込みいただけます。

朝日新聞デジタルのお申し込みはこちら

バックナンバー

全ジャンルnew 宝塚new 舞台new 動画new

2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年

過去記事一覧へ>>