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最新特集 【トピックス】ミュージカル「王家の紋章」制作発表会見
連載40周年、時空を超えた愛とロマンの物語がミュージカルに

2016年5月27日更新
写真:「王家の紋章」制作発表会見から=撮影・中村茉央 「王家の紋章」制作発表会見から=撮影・中村茉央

 今年連載40周年をむかえた漫画「王家の紋章」(「月刊プリンセス」/秋田書店)が初めてミュージカル化される。1976年にスタートし、現在も連載中で、累計発行部数4千万部を誇る「王家の紋章」。古代エジプトの世界と現代を行き来する、3千年の時空を超えた愛とロマンの物語がミュージカルとなって、8月に帝国劇場で上演される。都内で制作発表会見が行われ、原作の細川智栄子あんど芙~みん、演出の荻田浩一、そして主要キャストが衣装を着て登壇し抱負を語った。また歌唱披露も行われ、オーディエンス230人を前に披露された楽曲は、数多くのミュージカルを手掛けたシルヴェスター・リーヴァイが担当する。(ウエストプラン・真名子陽子)

 まずは、登壇者のあいさつから。

◆細川智栄子(原作)

 読者、特に少女の皆さんに愛や思いやりや優しい心、そして勇気をお送りしたいとの思いで、生涯をかけて描いてきました。今回、ミュージカルになるということで大変喜んでいます。また、今日は衣装を着たキャストの方々と一緒にいると、古代の王家の世界に入ったようでワクワクしています。どのようなミュージカルになるのか、楽しみにしています。

◆芙~みん(原作)

 今年、「王家の紋章」は連載40周年になります。この作品をミュージカルにしていただいて、また最高のキャストとスタッフの皆さまに恵まれて、大変うれしく思っています。国を越え、3千年の時と空間を超えて、古代エジプトの王国へお越しいただければと思います。愛が、夢が、嫉妬心が、欲望がゆらめいて、皆さまの心を満足していただけると思います。真夏のひと時、帝国劇場で古代エジプトの夢の世界を楽しんでいただければと思います。

◆荻田浩一(演出)

 細川先生と芙~みん先生が大切に育てていらっしゃる「王家の紋章」を初めて舞台化するという、奇跡の瞬間に携わらせていただけたことを本当に感謝しています。先生が描かれる物語は少女漫画の王道であり、金字塔です。愛と夢にあふれています。8月の帝国劇場を甘い夢でいっぱいにしたい。その甘い夢をキャストたちが紡いでいってくれると思います。

◆浦井健治(メンフィス役・美しく若きエジプト王)

 先生方のお話を聞いて、感極まっています。生涯をかけて紡いでこられた作品が、ミュージカルとして帝国劇場で初の舞台化に……この流れが、これこそがロマンであり奇跡であると思います。連載40周年そして累計4千万部という少女漫画の金字塔であるこの作品が、荻田さんとリーヴァイさんの黄金タッグでミュージカル化されるこの時に、初の単独主演で帝国劇場に立たせていただけて、とてもうれしくもありますが、今はド緊張しています。それを与えてくださったたくさんの方々の愛や支えに応えていけるように、また、ファンの皆さまの期待にも応えていけるようにがんばりたいと思います。各ジャンルから集結されたキャストを荻田さんに束ねていただいて、「王家の紋章」を作り上げたいと思います。

◆宮澤佐江(キャロル役/Wキャスト・現代のエジプトで考古学を学ぶ少女)

 すばらしい作品のヒロインに選んでいただいて光栄に思っています。と同時に緊張しています。がんばることは当たり前ですが、今回キャストの中でも特にがんばらないといけないと思っています。帝国劇場に立てることを感謝して、キャロルをしっかり私らしく演じたいと思います。

◆新妻聖子(キャロル役/Wキャスト・現代のエジプトで考古学を学ぶ少女)

 幼いころから「王家の紋章」が大好きで、今日、細川先生と芙~みん先生の声を聞いただけで武者震いがしています。子供のころから夢と感動を与えていただいている「王家の紋章」の初の舞台化で、キャロル役をいただけたことは奇跡です。作品に、そしてお客様に失礼のないように、全身全霊でキャロルを演じ、「王家の紋章」に命を捧げたいと思っています。

◆宮野真守(イズミル役/Wキャスト・エジプトと敵対するヒッタイト国の王子)

 皆さんのお話を聞いて、歴史的瞬間なんだなというのを改めて感じています。周りの友人や女性スタッフがすごく喜んでくれました。それだけ多くの方に愛された作品で、自分がその中にいられるということを幸せに思っています。そして帝国劇場に立てるということが感無量です。夢に見た舞台ですし、そこでどんな挑戦ができるのか、これから切磋琢磨(せっさたくま)していくことになりますが、今は楽しみで仕方ないです。そして最後にはメンフィスに勝ってやろうと思っています(笑)。それぐらいの気持ちで、戦っていきたいなと思っております。ぜひ応援をお願いします。

◆平方元基(イズミル役/Wキャスト・エジプトと敵対するヒッタイト国の王子)

 最初に「王家の紋章」を読ませてもらった時に、五感をくすぐる漫画だなと思いました。その時に感じた温度や質感や感覚を、ていねいに表現していけたらいいなと思っています。

◆伊礼彼方(ライアン役・キャロルの兄でやり手の実業家)

 この作品は帝国劇場にふさわしい題材と思います。すばらしいキャストの皆さんと作っていくのが楽しみです。よろしくお願いいたします。

◆濱田めぐみ(アイシス役・メンフィスの異母姉)

 この役をいただいて運命的なものを感じました。彼女の中に宿る神聖やスピリチュアリティといったこの作品で不可欠な部分を大切にしながら、ひとりの人間として、また女性としての思い、苦しみ、生々しい生き様を舞台上で演じ、生き抜きたいと思っています。今まで演じてきた役の良いところをアイシスに投影して、期待を裏切らないように誠心誠意、心を込めて演じたいと思います。

◆山口祐一郎(イムホテップ役・エジプトの宰相)

 今年の夏は、愛とロマンスがあふれる夢のようなひと時を、皆さまと一緒に過ごせるんだな、すてきだなと、キャストの方々の話を聞いていて思いました。そして、ふと我にかえると、自分の役は(愛とロマンスに)関係ないなと改めて気づきました(笑)。それでもきっと楽しめるすばらしい作品になると願っています。ワクワクしながら、この作品の誕生を待ちたいと思います。

 続いて、記者からの質問に荻田とキャストが答えた。

●原作の世界観をどのようにミュージカル化しようと考えているか?

荻田:ロマンチックな夢物語が魅力の作品だと思います。過去と現代を行き来し、キャロルとメンフィスがお互いを求めて広い世界を巡る物語で、2人が求め合う姿は、壮大でファンタジックで神話的です。リーヴァイさんがロマンチックな音楽をたくさん書いてくれました。その音楽が、2人の愛のさすらいの世界へ、観客の皆さんを無理なく連れていってくれるのではと思っています。ロマンチックな音楽をロマンチックなシチュエーションで聞いてもらうのが、今回の作品のだいご味だと思います。

●大切にしたいと思っているところは?

荻田:キャラクターの魅力をどれだけ盛り込めるかが一番の課題です。この物語が40年間愛されているのは、「美しい」「甘い」だけでなく、そこにうごめいている人間の業というか、性というか、その強さが描かれていると思います。でも、それを前面に出しすぎてはいけないので、美しさを損なわず、いかに荒々しく生きていけるか、現代のひ弱な人間ではなく古代人として、人間の生命力、エネルギーに満ちあふれたキャラクターであって欲しいと思っています。登場人物は、運命に翻弄(ほんろう)されているが、あらがって戦っています。夢々しいロマンチックさとともに、キャラクターの力強さというものを、キャストの皆さんと一緒に構築していきたいと思っています。

●「王家の紋章」の魅力は?

山口:愛とロマンスのためなら、時代を超えて、空間を超えて、あらゆる規制を越えて達成するという、なんてすばらしい作品なんだろうと思います。現代社会のいろんな規制の中で忘れてしまった人間の素直な愛情表現を、舞台上でこっそり垣間見られればいいなと思っています。

●リーヴァイの音楽の魅力は?

浦井:世界中で愛されているミュージカルで、たくさん作曲されているリーヴァイさんの曲は、聞いていると心に響いてきます。ただ、歌うとなるとちゃんと役の心情をつかんでいないと、すべての感情をもっていかれてしまうんです。そのくらい音楽がすばらしいので、感情が流されてしまうという怖さがあります。その場で起こることにちゃんと反応しないと、本来役がもっている個性が失われてしまいます。フレーズやメロディアスなナンバーにすべてをもっていかれるくらい、すばらしい楽曲が多いなと思いますし、役者としてはそういった怖さもあるなと思っています。

 他の主な出演者は、愛加あゆ(ミタムン役)、出雲綾(ナフテラ役)、矢田悠祐(ルカ役)木暮真一郎(ウナス役)。

 原作を知らない筆者は、「王家の紋章」がミュージカル化されるということに、もうひとつ心躍らなかったのだが、制作発表会見での皆さんの思いを聞いて、“3千年の時空を超えた愛とロマンの物語”に浸ってみたくなった。そして、リーヴァイの曲をすばらしい歌声で聞かせてくれるだろうという期待が高まった。原作ファンも、どのようにミュージカル化されるのか気になるだろうが、その歌声を聞くだけでも価値があるように思う。そんなキャストがそろったミュージカル「王家の紋章」。真夏の帝国劇場で、古代エジプトの世界を堪能したい。

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◆ミュージカル「王家の紋章」
《東京公演》2016年8月5日(金)~27日(土)
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.tohostage.com/ouke/index.html

《筆者プロフィール》真名子陽子 (株)ウエストプランで「スターファイル」の企画・編集を行っている。舞台のおもしろさは「フィクションをノンフィクションで見ること」。ひとりでも多くの人に舞台を見てもらえるように、心を動かしてもらえるように、情報を発信していきたい。

スターファイル
月額300円(税抜)

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