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最新特集 【公演評】こまつ座「小林一茶」
井上ひさしワールドに引きずりこまれる

2015年4月24日更新
写真:「小林一茶」公演から=撮影・谷古宇正彦 「小林一茶」公演から=撮影・谷古宇正彦

 新宿・紀伊國屋ホールにて上演中の、こまつ座「小林一茶」。タイトルだけからすると、江戸時代の俳人、小林一茶の生涯が描かれているように思える。俳句の世界だなんて、なんとなく地味なイメージ?と思いきや、決してそんなことはない。スリリングなミステリータッチの作品だ。(演劇ジャーナリスト・中本千晶)

 時は江戸時代の末期、480両もの大金の盗難事件がおこる。容疑者として捕まっているのが、貧乏俳人の小林一茶である。同心見習になりたての五十嵐俊介(和田正人)は、一茶を知る人々の証言をつなぎ合わせて芝居にし、自ら一茶を演じて事件の真相を探ることを思いつく。

 そこで一茶のライバル・竹里という重要な役を押し付けられてしまうのが、飯泥棒でつかまって、たまたま居合わせた男(石井一孝)だった。だが、最初は気がすすまなそうだったこの男の芝居、妙に真に迫っているのだった。

 劇中劇前半のテーマは「俳句バカ」といってもいいような一茶(和田正人・2役)と、どうしてもそうなりきれない竹里(石井一孝・2役)の相克である。天才の残酷さと凡人の哀(かな)しさがくっきりとしたコントラストで描かれる。しかし、この話はそれだけでは終わらない。ミステリーとしての謎が解き明かされ、「真犯人」が判明したとき、同時にこの作品の真のテーマが明らかになるのだ。

 約3時間15分の長丁場。だが、結末が近づくにつれて、時間の流れも早くなるような感じがした。まるで井上ひさしワールドという深い沼にズブズブと引きずり込まれるような……そんなひとときの様子をお伝えしよう。

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◆こまつ座「小林一茶」
《東京公演》2015年4月6日(月)~29日(水・祝) 新宿東口 紀伊國屋ホール
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.komatsuza.co.jp/

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で鋭く分析し続けている。主な著作に『宝塚読本』(文春文庫)、『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』(小学館新書)、『タカラヅカ流世界史』(東京堂出版)、『タカラヅカ100年100問100答』(東京堂出版)など。2014年11月に『タカラヅカ流日本史』(東京堂出版)を出版。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。

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