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  • 朝日新聞大阪本社発行の夕刊紙面に掲載中の「夕刊タカラヅカ100周年」。次回の紙面掲載は7月25日(金)の予定です。
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最新特集 【ヅカナビ】花組「ノクターン」
改めて「タカラヅカらしさ」について考えた

2014年7月24日更新

 柚香光のバウ初主演作品「ノクターン」を観た。冒頭のシーン、柚香演じる金髪の少年ウラジミールが登場した瞬間、舞台がぱっと明るく華やいだ。これぞまさに「スターオーラ!」 このとき、観客の誰もが、押しも押されもせぬ新生花組の看板スターの誕生を確信しただろう。(フリージャーナリスト・中本千晶)

 若手育成の場であるバウ作品としては、それで十分成功なのかもしれない。だが、それだけでいいのか?と私は思ってしまった。この作品はイワン・ツルゲーネフが自身の作品の中でも最も愛したといわれる自伝的小説「初恋」を原作としている。だが、舞台では「タカラヅカらしい」改変がかなり施されていた。

 そこで思い出すのが、5月に上演された星組バウ「かもめ」だ。こちらはロシアの文豪チェーホフの作品が原作だ。また、柚香と同期であり、柚香に負けず劣らず注目されている礼真琴の初主演である。何かと比較されがちな両作品だったが、「ノクターン」とは対照的に、チェーホフの戯曲に驚くほどに忠実な作りで、それが賛否両論を呼んでいた。

 「否」の側の主たる意見は「タカラヅカらしさに欠ける」といったことだった。では逆にいかにも「タカラヅカらしい」改変を施せばそれで良いのか? そもそも、求めるべき「タカラヅカらしさ」とはいったい何なのか?

 今回は「ノクターン」そして「かもめ」を通じて、そのあたりのことを考えてみようと思う。

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◆バウ・ミュージカル「ノクターン -遠い夏の日の記憶-」
《宝塚バウホール公演》2014年6月21日(土)~7月1日(火)
※この公演は終了しています

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で鋭く分析し続けている。主な著作に『宝塚読本』(文春文庫)、『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』(小学館新書)、『タカラヅカ流世界史』(東京堂出版)など。2014年4月に『タカラヅカ100年100問100答』(東京堂出版)を出版。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。

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