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特集 【公演評】スタジオライフ「Back Cindy」
若手の個性が生きた“裏シンデレラストーリー”

2014年8月29日更新
写真:劇団スタジオライフ「Back Cindy」公演から 劇団スタジオライフ「Back Cindy」公演から

 スタジオライフによるオリジナル舞台「Back Cindy」が8月16日よりウエストエンドスタジオで上演された。文化庁・公益社団法人日本劇団協議会主催「日本の演劇人を育てるプロジェクト 新進演劇人育成公演 俳優部門」である本作は、若手メンバーを中心とした公演。公演は「Amabel」と「Surfinia」の2チームで上演され、筆者は「Surfinia」を観劇した。(ライター・岩橋朝美)

 とある牧歌的な村で、父と意地悪な継母、義姉2人と暮らす主人公ロージー(久保優二)。ある日、一家は王子様の舞踏会の招待状を手に入れるものの、ロージーはお留守番。落ち込む彼女の前に魔法使いが現れて……という物語は、かの有名な「シンデレラ」そのもの。しかし、その本質は「シンデレラ」とは似て非なる。

 本家と少し、いや大分毛色が違って感じられるのは、奇抜な衣装で方言を話す継母や義姉たちをはじめキャラクターが個性的で、ナンセンスな笑いがてんこ盛りという点だけではない。いい人だけれどもどこか冷めている魔法使いや、村人たちにバカのレッテルを貼られているが実は聡明(そうめい)な少年ら、童話では端役で片づけられる脇の人物たちの“大人の視点”によって、ロージーの「すてきな王子様に救ってもらい幸せになる」というお姫様願望がいかに少女じみた陳腐な考えがあぶり出されるところだ。

 若手役者陣のエネルギッシュな快演&怪演もあいまって、実に面白い作品に仕上がっている。

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◆スタジオライフ「Back Cindy」
《東京公演》2014年8月16日(土)~26日(火) ウエストエンドスタジオ
※この公演は終了しています

《筆者プロフィール》岩橋朝美 フリーエディター、フリーライター。WEBおよび出版を中心に、企画、編集、取材、執筆を行う。