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特集 (3)味のある橋本の演技、霧矢は華やかに堂々と

2014年11月11日更新
写真:           「オーシャンズ11」東京公演から=撮影・岸隆子            「オーシャンズ11」東京公演から=撮影・岸隆子 写真:「オーシャンズ11」東京公演から=撮影・岸隆子 「オーシャンズ11」東京公演から=撮影・岸隆子

 また、ダニーたちの天敵でラスベガスのホテル王、テリー・ベネディクト役の橋本さとしは味のある演技。そのベネディクトの愛人でショースターのクィーン・ダイアナを演じた霧矢大夢は、元宝塚歌劇団トップスターならではの華があり、よく通る堂々とした歌声で印象に残った。楽曲はどれも歌謡曲やポップス、R&B風で親しみやすい。香取を中心に仲間たちが歌う「JUMP!」や「JACKPOT」などのナンバーはのりのいい高揚感のある曲で、SMAPのコンサートで歌われても違和感がないと思う。

 全体的に舞台の展開もスムーズで速かった。さまざまな状況をセリフ中心よりも歌や踊り、セットで多く見せて説明するため、休憩を入れて3時間の舞台はあっという間だった。また、2幕目でダニーたちが金庫を破るシーンは、フライングを使ったり、きらびやかな映像や照明を駆使したりと工夫されている。さらに、ダニーとテスがよりを戻す最後のクライマックスのシーンは香取と観月を客席から登場させ、カーテンコールでも香取と山本がソロでダンスをそれぞれ踊り、観客へのサービスもたっぷり。観客がどこで喜ぶかを十二分に心得、歌やダンスなど所々にジャニーズと宝塚歌劇のテイストを加えた小池修一郎ならではのミュージカルだった。

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◆ミュージカル「オーシャンズ11」
《東京公演》2014年6月9日(月)~7月6日(日) 東急シアターオーブ
《大阪公演》2014年10月23日(木)~11月2日(日) 梅田芸術劇場メインホール
※この公演は終了しています

《著者プロフィール》米満ゆうこ 「三度の飯よりアートが好き」で、国内外の舞台を中心に、アートをテーマに取材・執筆。ブロードウェーの観劇歴は20年以上にわたり、ブロードウェーの脚本家や演出家、俳優などにも現地で取材をしている。