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特集 (3)軍服姿をりりしく、ブロンドがまぶしい朝夏

2014年11月20日更新
写真:「白夜の誓い」公演から、リリホルン役の朝夏まなと=撮影・岸隆子 「白夜の誓い」公演から、リリホルン役の朝夏まなと=撮影・岸隆子

――スウェーデンでは親ロシア派の大臣クランツ(寿つかさ)が、次期国王にはグスタフではなく、自らの傀儡(かいらい)となる者を仕立てようと画策。近衛士官長のリリホルン(朝夏)に対し、父親や兄を人質にスパイを命じ、グスタフの動向を探らせていた。

 1772年5月、新国王グスタフⅢ世の戴冠(たいかん)式が執り行われたが、その席でクランツは「ロシアに従う国家の方針に反するなら退位もありうる」とグスタフを恫喝(どうかつ)、さらにデンマーク王女のソフィア(実咲)との政略結婚まで迫った。そんな中、クランツたちがデンマークから巨額のわいろを受け取っていたことが発覚。グスタフは、実権を取り戻し、スウェーデンをよみがえらせることを決意し、アンカーストレムらとともに立ち上がる。果たしてグスタフは“ヴァーサ王の剣”を手にすることができるのだろうか……。

 敵役クランツを演じる寿さんは、組長さんながらスマートなイケメン役者のイメージが昔から変わりません。今回もとことん憎らしい悪者ぶりに色気も加えて、ますますステキです。

 そんなあくどいクランツに操られるリリホルン役の朝夏さんは、ブロンドの髪もまぶしい若き近衛士官長で、軍服姿をりりしく着こなしています。前半はクランツから父や兄を盾に脅されながら苦悩し続けているのですが、どういう人物なのか印象が薄いまま展開してしまうので、最初にリリホルン自身が近衛士官長として夢を抱いていた時代のエピソードなどを入れた方が、もう少しわかりやすかったかもしれません。ノーブルでクセのない爽やかさが魅力の朝夏さん。今はまだおとなしい印象ですが、歌って踊れる正統派男役トップとして大輪の花を咲かせる日が楽しみです。

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