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特集 【インタビュー】「スタンド・バイ・ユー」出演
真飛聖、「コントができる女優になりたい」

2015年1月9日更新

 2015年新春にシアタークリエにて開幕する「スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~」に出演する真飛聖にお話を聞いた。脚本を岡田惠和が手がけ、堤幸彦が演出を担当する。2組の夫婦が繰り広げる大人のコメディだ。(フリージャーナリスト・中本千晶)

 真飛が演じるのは「肉食系女子」代表の榊愛子。とにかく言いたいことは何でも言ってしまう強烈な個性の持ち主らしい。だが自身については「肉食系に見えるでしょう?」と言いつつ、「愛子を肉食系というならば、私はそうじゃないと思う」と分析する。夫の榊誠治役として勝村政信、元・恋人の藤沢英明役として戸次重幸が絡むが、「お2人とも頭の回転が早くて、ちょっとした会話もテンポよく進む」と、2人の男性とのお芝居も楽しんでいる。

 気になるご本人の結婚観についても聞いてみたところ、出てきたのは宝塚での退団記者会見で「結婚願望まったくなし」と思わぬ誤解を招いてしまったエピソードだった。「3年越しに訂正させていただきますね」と前置きしながら、「機会があれば結婚はしてみたい」との回答。この作品での「疑似体験」で結婚にまつわる様々な勉強もさせてもらっているのだそうだ。

 舞台に映像にと、幅広い分野での挑戦を続けている真飛だが「映像はまだ慣れない。カメラが映し出す限られた範囲で表現していくのは難しい」と話す。そんな中で、宝塚時代に主演した「相棒」のテレビドラマへの出演は貴重な機会になったという。宝塚時代は自身も杉下右京役を演じたが、元祖である水谷豊氏に会うと今でも「右京さんだ!」と思ってしまうのだとか。その存在感を間近で感じられるのは、幸せな時間だという。

 宝塚時代からじつは三枚目役も多く、コメディにも定評があった真飛だが、今後についても「コントができる女優になりたい」と意欲的。その意味でも今回の作品はやりがいのあるものになりそうだ。「見ると絶対に自分の日常を振り返りたくなってしまうような会話劇。だから笑っちゃうんだと思う」。笑いながらも、身近な人との存在の大切さについても改めて考えさせられる作品だ。

 宝塚を卒業して3年、新しい世界にも少しずつ慣れ、今年はいろいろなことを「やってみよう」という気持ちが芽生えた年だったと振り返る。そんな真飛が新たな年のスタートに見せる、期待の一作になりそうだ。

※有料ページにはインタビューの全文を掲載しています。ぜひお読み下さい。

〈真飛聖さんプロフィール〉
 1995年、宝塚歌劇団初舞台。2007年、花組トップ就任。11年4月 宝塚歌劇団卒業。12年4月「37歳で医者になった僕」(フジテレビ系列)でドラマデビュー。ドラマ「恋愛検定」(NHKBSプレミアム)でも好評を得る。12年10月より大ヒットドラマシリーズ「相棒SEASON11」(テレビ朝日系列)に新レギュラーとして出演。13年5月・6月には、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」(日生劇場他)に主演。14年にはWOWOW連続ドラマW「トクソウ」、ミュージカル「恋と音楽Ⅱ」、ミュージカル「オン・ザ・タウン」等に出演。

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◆「スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~」
《東京公演》2015年1月12日(月)~27日(火) シアタークリエ
《大阪公演》2015年1月30日(金)~2月1日(日) サンケイホールブリーゼ
《金沢公演》2015年2月4日(水) 北國新聞赤羽ホール
《静岡公演》2015年2月7日(土) 静岡市清水文化会館マリナート
《名古屋公演》2015年2月9日(月) 愛知県芸術劇場 大ホール
《福岡公演》2015年2月11日(水・祝) 大野城まどかぴあ 大ホール
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.tohostage.com/stand_by_you/index.html

(関連リンク:真飛聖スタッフブログ)
http://ameblo.jp/sei-matobu-we/

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で鋭く分析し続けている。主な著作に『宝塚読本』(文春文庫)、『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』(小学館新書)、『タカラヅカ流世界史』(東京堂出版)、『タカラヅカ100年100問100答』(東京堂出版)など。2014年11月に『タカラヅカ流日本史』(東京堂出版)を出版。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。