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特集 (1)背後から響く刺すような声、「誰だ」にヒヤッ

2015年3月17日更新
写真:「ハムレット」公演から、ハムレット役の藤原竜也(左)とクローディアス役の平幹二朗=撮影・渡部孝弘 「ハムレット」公演から、ハムレット役の藤原竜也(左)とクローディアス役の平幹二朗=撮影・渡部孝弘

 筆者が観劇したのは2月20日、大阪公演の初日。

 冒頭、舞台の左右には長屋が装置され、中央のスクリーンには、このセットが日本で初めて「ハムレット」が上演された19世紀末、貧しい民衆が住んでいた家屋であるという説明がされている。長屋は、明治時代の日本の原風景を表したものだという。舞台上にはスモークがたかれ、視界がぼんやりとする中、突然「誰だ」という声が背後から響いた。その刺すような声に、思わずヒヤッとする。

 デンマークの王子ハムレット(藤原竜也)は、国王だった父を毒殺された。犯人は新国王となった叔父クローディアス(平幹二朗)。ハムレットは父の亡霊(平・二役)に導かれて復讐(ふくしゅう)を誓い、気の触れたふりをしてその時をうかがう。

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