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特集 (2)新鮮な役に押し出しの強さとオーラが加わった芹香

2015年3月27日更新
写真:「カリスタの海に抱かれて」公演から、セルジオ役の瀬戸かずや(右)とロベルト役の芹香斗亜=撮影・岸隆子 「カリスタの海に抱かれて」公演から、セルジオ役の瀬戸かずや(右)とロベルト役の芹香斗亜=撮影・岸隆子

 芹香さん演じるロベルトは、生まれながらにしてリーダーの運命を背負わされ、心の中では戸惑いながらも、フランスへの憎しみをエネルギーに、なんとしても独立運動を成功させようと奮闘しています。気性は荒く、野性味にあふれ、許嫁(いいなずけ)のアリシア(花乃)にも強引な態度で迫るなど、本来は穏やかなほんわかキャラの芹香さんにはかなり新鮮で、かつ重要な役どころ。宝塚の番手システムでトップスター以外は明示された基準などありませんが、この役で完全に正2番手が明確になったと言えるでしょう。これまでトントン拍子で出世街道を歩んできただけに、この重責をどう担うかが注目されていましたが、そんなプレッシャーを跳ね返すほどの成長ぶり。押し出しの強さとオーラがこれまでとは明らかに変わっていて、“立場が人を作る”とはこういうことなのかと感動してしまいました。

 幼い頃、弱虫だったシャルルは、たくましいロベルトからいつも守られていました。いつもべそをかくシャルルにはっぱをかけ、革命と友情の誓いに自らの腕をナイフで切りつけるエピソードなどは、胸に迫る印象的なシーンです。2人の固い絆と思い出は、異国の地で生きる孤独なシャルルにとって、大切な心のよりどころでした。しかしロベルトにとってシャルルは裏切り者で、いまや憎しみの対象でしかありません。2人がたもとを分かったのは、シャルルの父がフランス軍に寝返ったため。アルドはそのせいで処刑されたのでした。

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