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特集 (3)実咲はクラシカルな雰囲気で、歌にダンスに大活躍

2015年4月8日更新
写真:「TOP HAT」公演から、デイル役の実咲凜音=撮影・安田新之助 「TOP HAT」公演から、デイル役の実咲凜音=撮影・安田新之助

 先ごろ退団した凰稀かなめさんに引き続き、朝夏さんの相手役をつとめることになった実咲さんは、2011年の花組ドラマシティ公演「カナリア」で、当時研3ながら大胆なヒロイン、アジャーニを演じきり、実力の高さは早くからお墨付き。ちょっと高飛車な美女デイルでも、ドレスの着こなしはもちろん、乗馬スタイルもりりしく、クラシカルな雰囲気を醸し出して、古き良き時代のハリウッド女優らしさをきちんと表現しています。トップ娘役になってからは一歩引いた感じの役柄が多かったのですが、今公演では朝夏さんと拮抗(きっこう)するほど、歌にダンスに大活躍でした。

 朝夏さんと実咲さんは、2010年花組バウホール公演「CODE HERO」、2013年宙組大劇場公演のショー「Amour de 99!!」の中の「パッシィの館」でもコンビを組み、その相性の良さが当時から話題になっていましたが、特にデュエットダンスの美しさは天下一品でした。今回の本格的なタッグではそれを再確認し、息の合った躍動感あふれる宙組トップコンビの新しいカタチを見せつけたといえるでしょう。

 突然の雨と雷におびえるデイルを励ますように、ジェリーは軽快にステップを踏み始めます。そしていつしか2人は雨の中、心を合わせて踊り出すのですが、このシーンがとても印象深い。重力を感じさせない軽やかで伸びやかなジェリーとデイルのダンスは、劇場全体を楽しい気持ちで包み込んでしまうのです。頑(かたく)なだったデイルの気持ちが少しずつ溶かされて、2人の間に恋が芽生える様子を、タップの響きが言葉よりも饒舌(じょうぜつ)に伝えてくれました。

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