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特集 (4)コメディ担当の愛月、飛躍する大きなチャンス

2015年4月8日更新
写真:「TOP HAT」公演から、アルベルト役の愛月ひかる(左)とデイル役の実咲凜音=撮影・安田新之助 「TOP HAT」公演から、アルベルト役の愛月ひかる(左)とデイル役の実咲凜音=撮影・安田新之助

――デイルはファッションデザイナーのアルベルト(愛月ひかる)とともに、友人のマッジが待つベニスへ行く予定だったが、ジェリーと出会い恋が始まったため、気持ちが乗らない。そんな時、マッジの夫が同じホテルの真上に滞在していたことが発覚。「では、あの日、うるさく踊っていた彼がマッジの夫? なのに、私にアプローチ?」。完全に誤解したデイルはホテルのロビーでジェリーに平手打ちし、ベニスへと旅立ってしまう。スキャンダルを恐れたホレスは、執事のベイツ(寿つかさ)にデイルを調査するよう依頼。公演を終えたジェリーとホレスもベニスへと向かうのだが……。

 愛月さん演じるアルベルトは、ゲイ風の優男。自分がデザインした服をデイルに着せることが生きがいですが、彼女自身のことも愛していました。イタリア人が英語をしゃべる設定で独特なイントネーションを入れるせいか、セリフが聞き取りにくいのが残念でしたが、完全にコメディ担当として客席の笑いをさらいます。2幕の後半には客席をあっと驚かせるソロのシーンが用意されていて、作品の盛り上がりもピークに。愛月さんにとっても、一皮むけて飛躍する大きなチャンスになるかも。こうなったら千秋楽に向けて、どんどん吹っ切って、思い切りはじけてほしいですね。

 マッジを演じる純矢ちとせさんは高い歌唱力と貫禄ある演技で、海外ミュージカルらしさを高めています。マッジはホレスを尻に敷いていて、お金を自由に使うためだけに夫婦を続けているように見えたのですが、本当は心の底から愛し合っていました。ののしりあいながらも愛を伝え合う2人のナンバーは、見ている者の気持ちをほぐし、ちょっぴり目頭が熱くなるような、心あたたまるステキなシーンです。

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