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特集 (1)観客の想像力とパフォーマンスで生き抜く役だと

2015年4月27日更新
写真:山本耕史=撮影・宮川舞子 山本耕史=撮影・宮川舞子

――今回の「嵐が丘」の台本、印象はいかがでしょうか?

 今回はG2さんが原作の流れを生かして、原作にあるセリフを最大限使って構成し直しています。個性あふれる登場人物、ひとつひとつの役柄が想像しやすいような描かれ方になっているのかなと。「嵐が丘」というと、文学的に難しくなりがちですが、できれば爽快に、シャープにやりたいですね。

――ヒースクリフ役は小さい頃から老いて死ぬまでを演じるので、大変な役どころかなと思いますが。

 舞台だとよくあることですし、観客の想像力と役者のパフォーマンスでその役柄は物語を生き抜いていくものだと思います。今回は短いスパンの話ではないので、いろんな伏線を張っていく必要があるかもしれないですね。

――復讐に燃える役ですが?

 お芝居においては、何かしら心にそういうものを持っている役のほうが見ている方もワクワクドキドキするし、やっているほうもとてもヒリヒリした気持ちでできますね。こういう何かを抱えている役は、よりそれを膨らませて、いい意味でわかりやすく演じたいと思っています。話自体が複雑なので、いろんなことを表現するというよりは、表面や内面のギャップを広く持って、本当はヒースクリフがどう思っているのかということを想像していただけるようにできたら。

――子供のときの恨みを死ぬまで抱え続けるというのもすごいですね。

 とても動物的な遺伝子の考えですよね。象が普段はとても穏やかなのに突然人を襲うというのも遺伝子みたいですから。

――そうなんですか?

 象は頭がいいから、昔、人間にひどく扱われたという遺伝子が、突然習性で出ると聞いたことがあります。この物語は人間ドラマですけど、どこか狂気的でもあるし、サスペンスのようでもある。でも、根本は愛情の物語ですよね。

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