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特集 (1)好きな感覚、原作を読んで主人公の世界観に共感

2015年5月26日更新
写真:大空祐飛=撮影・伊藤華織 大空祐飛=撮影・伊藤華織

――3月に出演された「死と乙女」に続き、早くも「TABU」への出演が決まりました。出演が決まったときのお気持ちは。

 最初にこのお話をいただいて、シーラッハさんの原作を読んでみたのですが、すごく面白いなと思いました。好きな感覚、というとざっくりしますが、主人公の見ている世界観みたいなものに共感したんですよね。それを文章としてうまく捉えているし、ミステリーであり、法廷劇でもある。そして全体を通してとてもアート性も高く、魅力的だなと思いました。シーラッハさんは刑事弁護士でもあるんですよね。今回の作品の主人公ゼバスティアンのように感受性で見る力と、頭脳的な部分を彼自身がお持ちなのかなって思いました。

――登場人物がアートについて語る場面も多いですよね。画家や絵画の名前が登場したり。

 そうですね、そういうところも個人的にテンションがあがりますし、ワクワクする部分があります。

――本作で、大空さんはゼバスティアンの恋人ソフィアを演じますが、ソフィアについてどんなイメージを持っていらっしゃいますか。

 いまは台本を読んで、読み合わせをした段階です。さっき話した、「主人公に共感した」という私の感想は、私が演じるソフィアにもどこか通じると思うんです。なかなか理解されがたい彼を、理解をしようとしているという。2人は似ているんだと思う。もっといえば、主人公のゼバスチャンが自らお願いして、弁護を依頼する弁護士ビーグラーを加えたこの3人のなかには、お互いを理解できる、共通言語があると思うんです。そういった部分を、ソフィアを通して、説明ではなく何かを伝えられたら。「あ、この人たちって理解し合っているんだろうな」って。今のところのざっくりとしたイメージですけど、柔らかい陽の光のような、包み込むような魅力をもった女性なんだけれども、一方で繊細さを併せ持っているというか。とてもすてきな女性です。

――そんなソフィアというキャラクターに、大空さんはどのように近寄っていこうと思っていますか?

 具体的にはあまり決めていないですね。「まったく理解できない、この人」っていうことはないので、すんなり入っていけると思っています。彼女は「受け入れる」というところに魅力があるというか……受け止めるであったり、受け止めたことで自分が傷ついて、悩んだりする女性。私ありきでは始まらないので、稽古場で、相手を感じて、相手を理解していくことから役を作っていきたいです。

――稽古場から生まれるものが大切なんですね。

 作品の理解と、役に対する自分の第一印象を大事にしようと思っています。稽古場で皆さんとお芝居をするなかで、自然と「私はこうあろう」っていう色が見えてくる。隣に何色がくるかによって、自分の色が変わってくると思うので。

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