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特集 (5)自分はちゃんと腹が決まっているのか、決めないと…

2015年5月26日更新
写真:大空祐飛=撮影・伊藤華織 大空祐飛=撮影・伊藤華織

――これから本格的な稽古に入っていくわけですが、稽古に向けて考えていることはありますか?

 あまり「こうしよう」と気負わずにいこうというのが……毎回そうなんですけど、特に思います。自分が主体でなく、自分が受けていく部分を大事にしていこうかなって。宗教画の話も出てくるし、ちょっと聖母的な部分がソフィアに重なってるような気がしなくもない。包み込む柔らかさみたいなものを感じるんですよね。そこにうまく、自分が入れるようにしたいなと思っています。

――先ほども稽古場に入ってから、役のイメージを深めていくとおっしゃっていました。

 そうですね。あまり深く考えないことかな。素直に演じていきたいです。

――稽古前はいつもそういうスタンスですか?

 もちろん考えないといけない部分は考えていますけど、あまり台本をこねくりまわさないですね。ベースをつくって、そこにスポッと入る。自分の感情が動いているときに生まれた何かが出てきたらいいから。最初からこねくりまわさない。みなさんそうなんじゃないかなと思います。

――稽古場で共演者と一緒に、刺激を受けながら……。

 そうですね。いつも刺激はもらっています。もっと言えば、役者さんだけでなく、私はスタッフさんたちからも刺激を受けます。

――どういう部分で、スタッフさんから刺激をうけるんですか?

 舞台を作る時、役者は舞台で日々演じていきますが、スタッフさんは役者がここにたどり着くであろうと予測して、それを引き出す、少し先を提示しているんですよね。役者よりも本番が前にある感じっていうのかな。衣装デザインにしても、セット、照明、音楽があればその選曲にしても。そこの違いにはすごく興味を持ちました。ということは、プランナーさんの立場になれば、私たち役者はもっと早く作品を理解できるんじゃないかとか(笑)。でもそこはまた表現できるかどうかなので別次元ですが。どのジャンル、役者にしても、スタッフの方たちにしても、自分の仕事に、腹が決まっている、覚悟ができている人と、そうじゃない人で全然違うんだと感じています。自分は毎回ちゃんと腹が決まっているのか、決めないといけないなってことは思います。

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