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特集 (6)深作さんは面白い、また新たな演出家に出会った

2015年5月26日更新
写真:大空祐飛=撮影・伊藤華織 大空祐飛=撮影・伊藤華織

――スタッフさんのなかでも、やはり要は演出家ですよね。さまざまな演出家の方と組まれてきて、今回の深作さんの演出はどうなりそうですか?

 深作さんはすごく面白いですよ。この間本読みをしたときに思ったんですけど、ものすごくていねいな方で、ものすごく謙虚に話をされるんです。でも、どんどんヒートアップしてくると、声が高くなるという(笑)。また新たな演出家さんに出会ったなって感じ(笑)。でも、その深作さんとのディスカッションは、前向きなディスカッションなんですね。「僕はこう思う」「ね、皆さんはどう思う?」って。お互いに非常に積極的なディスカッションができる。これは私にとっては初めてな感じで、面白いですね。

――稽古が始まれば、そのディスカッションがもっとあるわけですね。

 そうですね。それが必要な作品だと思いますね。皆で共通見解を持っていくってことを常にしていかないと。いろんな受け取り方ができる作品なので。でもそれをクリアにしすぎずに、お客さまに余白を持ってみせることが魅力ってところにもっていけたら、とてもすてきな作品になるんじゃないかと思っています。

――最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。

 まだこれから作っていくんですが、木内宏昌さん(上演台本を担当)が「原作の香り」みたいなものをちゃんと残した台本にしてくださっているので、それを舞台で役者たちが深めていき、そこへ装置や照明とかの視覚的なものがプラスされたときに、とても新しい……新しいというか、私が最近見ている作品の中でもこういったものはなかったなって思ったので、何か新鮮なものが出てくる気がしています。ミステリーの要素も楽しめますし、アート的な感覚でも楽しめる、いろんな軸をもった作品になると思うので、お客さまがそれを十分に楽しんでいただけるような作品にしたいです。多くの方に見ていただけたらと思います。

〈インタビューを終えて〉
 華やかな初夏の装いで、取材場所に颯爽(さっそう)と登場。普段はモノトーンの服を選ぶことが多いという大空さんですが、今回のようなスタイルもすてき! そして、今回の取材でぜひ聞いてみたかったのが、大空さんが出演する作品をどう選んでいるのかということ。ご本人によればこの質問、取材でよく聞かれるのだとか。前作の「死と乙女」といい、宝塚退団以降の作品がどれも大空さんにとって挑戦作であるのに、本番の舞台では独自の圧倒的な存在感で、どれひとつ同じでない演技で魅(み)せ続けていれば、確かに誰もが聞いてみたくなりますよね……。稽古場での化学反応を経て、今回の「TABU」ではどんな新たな姿を見せてくれるのでしょうか。またドラマにも挑戦してほしいです!

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【フォトギャラリーはこちら】

◆「TABU -シーラッハ『禁忌』より-」
《東京公演》2015年6月5日(金)~14日(日) 新国立劇場 小劇場
《愛知公演》2015年6月18日(木) 刈谷市総合文化センター 大ホール
《石川公演》2015年6月24日(水) こまつ芸術劇場うらら 大ホール
《兵庫公演》2015年6月26日(金)~28日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
《福岡公演》2015年6月30日(火) 福岡市民会館
《札幌公演》2015年7月4日(土) 道新ホール
《仙台公演》2015年7月6日(月) 電力ホール
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.parco-play.com/web/play/tabu/

(関連リンク:大空祐飛オフィシャルファンクラブ)
http://yuhi-ozora.jp/

《筆者プロフィール》金本美代 演劇雑誌、芸能雑誌の編集者を長年務めた後、フリーに。経験を生かし、芸能ジャンルを中心に雑誌、エンタメ系ウェブサイトにて情報、インタビュー記事を担当するほか、演劇作品の宣伝、イベント企画なども手掛けている。