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特集 (2)失敗できないなというプレッシャーを感じる

2015年9月4日更新
写真:中川晃教(右)と田代万里生=撮影・宮川舞子 中川晃教(右)と田代万里生=撮影・宮川舞子

石井:アッキー(中川)はミュージカルになるということに対してどう?

中川:最初にお話を頂いたときから、これはいつかミュージカルとして上演したいという思いがあって、僕も「CHESS」というミュージカルの音楽が大好きで、やりたいと思っていました。だから、お話を頂いて、絶対に何がなんでもやりたいと……。そういう思いからスタートしたんです。コンサートで初めて「CHESS」を知った、ミュージカルを見慣れているお客さんにとっても、難易度が高いミュージカルじゃないかと、音楽だけをとっても思うんですよね。聞き心地のいいキャッチーな曲もたくさんあるけれど、一方で1回では聞き取れないくらい複雑な曲もある。オペラのような、クラシックのような。

 そういう意味では一度では味わいきれない、二度三度と足を運んで作品の深いところに触れることができる、そういう壮大な作品だと思うから、コンサートからはじまるのは斬新だと思った。ひとつひとつの段階を踏んで、お客さまにも知って愛して頂いて、いつか必ずミュージカルにつなげていきたい、だから失敗はゆるされない、みたいな気持ちがあったんです。正直なところ、ミュージカルが決まったときはもう一回ぐらいコンサートをやって、何か違う意味で別の切り口から「CHESS」をさらに深めてからミュージカルにできたらいいなという思いはあったんだけれど、逆に……。

石井:その時が早く来た?

中川:そう! それも含めてミュージカルとして失敗できないなというプレッシャーを感じているのが正直な気持ちですね。

――コンサートは上演期間が短かったので、評判だけは聞こえてくるけれど、見られなかったお客さまも多いと思います。だからいっそう期待値が上がっているのではないかと。

中川:初演再演のコンサートが見られなかった方で、今回ミュージカルだから見に来ましたという方は、この作品をあなどりすぎだね。

全員:(笑)。

安蘭:見られなかった人が出るんですけど(笑)。

田代:(笑)。

中川:あなとりーだけに。

石井:あなどりすぎなアナトリー(笑)。韻をふんでる(笑)。

安蘭:(笑)。でも、「CHESS」ファンというか、この作品の楽曲のファンの方がすごいでしょう?

中川:熱狂的な人がいるよね。

安蘭:そう! 日本で「CHESS」ってそんなに有名なの?と逆に驚きました。日本では2度のコンサート版しか上演されていないのに、なぜそんなに知っているんだろうかと。それはABBAの曲が好きというところから入っているのかもしれないけれど。

中川:ロンドンでは「アナと雪の女王」のイディナ・メンゼルさんや、ポップシンガーのジョシュ・グローバーさん、「RENT」のアダム・パスカルさんらが歌っているということもあり、日本ではいつやるのかと思っていた、先を読むのが早いミュージカル好きのお客さまの、すごい期待値を感じましたね。

――熱狂的なファンの方々がいらっしゃいますよね。ミュージカルファンというより、「CHESS」ファンの方が熱い思いを持っていらっしゃるので、そういう方々もご覧になるのではないでしょうか。

石井:うれしいですね。

安蘭:海外の言葉で聞き慣れているファンの方が、日本語で聞いたらどう感じるのかも楽しみですね。

――他の作品よりも、世間に広く注目されているのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

安蘭:プレッシャーのほか、何物でもないなと。

中川:(スマホを見ていた中川)実は今調べていたんだけど、「CHESS」で避けて通れないのが、チェスというゲームのプレーヤーであることなんですよ。僕はチェスというゲーム自体全く知らなくて、もっと言えば、ゲーム自体が苦手なんです。

安蘭:私も! ゲーム苦手。オセロだけ。

石井・中川:オセロは得意なの!?

安蘭:オセロは簡単だから! むしろこの作品も「CHESS」じゃなくて「OTHELLO」にしたいぐらい(笑)。

石井:チェスと色は似てるもんね!

全員:(笑)。

中川:僕はゲームが本当に苦手なんだけれど、兄はそういうのが大好きなんです。先日、おいっ子と一緒に携帯ゲームをやったけど、全然わからなくて。チェスについても調べてみるといろいろとルールがあるわけです。俺みたいな知能指数の人がやるゲームじゃないなと。でも、僕の演じる役は、その知能指数がすごく高い役で、避けて通れないなと。

石井:チェス練習しようか?

中川:ね! きちんとわかっておくべきだなと。

安蘭:AKANE(AKANE LIV/スヴェトラーナ役)できるよ!

石井:そうだ!

中川:あれはポーンだよねとか……。

石井:ポン!? ポンってマージャンじゃない?

全員:(笑)。

中川:会話に出てくるぐらいにならないと、チェスが身近じゃないなと。

石井:初演のとき、マイムで戦う場面で、俺の持ち方が将棋だって言われたの。

全員:(爆笑)。

安蘭:チャンピオンなのに(笑)。

石井:そこから勉強しないといけないよね。

――今回は芝居ですし、そこも突き詰めないといけないんですね。

中川:だからフローレンスをチェックメイトします!

全員:おお!?

中川:みたいなことを言えるようになりたい。

全員:(笑)。

――田代さんは初めて参加されることに対して、皆さんのこの雰囲気も含めてどう感じていますか?

田代:審判と言われて、この方々を審判できるのかと。皆さん自由な方なので(笑)。

安蘭:多分、俯瞰はできると思うよ!(笑)

田代:俯瞰は今も実行しているんですが(笑)。何とか頑張るだけだなと思っています。

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