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特集 (6)私の勘は当たる、この作品は絶対面白いと思うんです

2015年12月4日更新
写真:緒月遠麻=撮影・岩村美佳 緒月遠麻=撮影・岩村美佳

――では最後に、たぶんこの記事を楽しみにされている方がたくさんいらっしゃると思うのですが、そんな皆様に今一番お伝えしたいことをどうぞ。

 コアな皆さんに?

――はい、コアな皆さんに(笑)。

 「希望のホシ」が終わったとき「次は『罠』がすごく楽しみです」というお手紙をいただいて、ポスターで宝塚ではありえなかったデコルテを出しているということでも、たくさんお手紙をいただいたし、いろいろな意味で皆さんが期待していらっしゃるのを感じます。それに、私の勘ってすごく当たるんですよ。怖いでしょ?(笑)。だからこの作品、絶対面白いと思うんです。

――今まで勘が当たったのは?

 「ニジンスキー」(11年雪組)です! 先生からさらっと聞いただけで「これはすごいだろうな」と思ったんですよね。そのとき私はディアギレフという役が同性愛者の役だということも、まだ勉強していなくてわかっていなかったんです。でも、これはいけるだろうという勘は当たったので、きっと今回も大丈夫だと思います。台本を読んだときから私はすごく手応えを感じていますし、皆さんの期待に応えられるように出演者一同でいいカンパニーをつくって楽しんでいけたらなと思っています。楽しみにしていてください。裏切りません!

――ありがとうございました!

<インタビューを終えて>
 伸びやかで楽しいインタビューだった。そして、いろんな部分で、これまでの男役スターさんのインタビューと違っていたのが興味深かった。お話を聞いているとタカラヅカのスターシステムのほうが小さなことのようにも思えてきた。そう感じさせる緒月さんこそが、ホンモノの「役者」なのかもしれない。

 「ナンバーワンよりもオンリーワン」――陳腐な言い回しで恐縮だが、お話をうかがって、オンリーワンな生き方の神髄を見たような気がした。これからはオンリーワン女優緒月さんの時代だ。ブレないこと、そして、自分を偽らないこと。それがオンリーワンな生き方の秘訣(ひけつ)なのだ。私もそんな風に生きていきたい! そんなことまで思ってしまった。私もブログのタイトルを「私=ちあき。」にしようかな……。

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◆ジェットラグプロデュース「罠」
《東京公演》2016年1月8日(金)~11日(月) 紀伊國屋ホール
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.jetlag.jp/

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で鋭く分析し続けている。主な著作に『宝塚読本』(文春文庫)、『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』(小学館新書)、『タカラヅカ流世界史』『タカラヅカ流日本史』(東京堂出版)など。2015年10月に『宝塚歌劇は「愛」をどう描いてきたか』(東京堂出版)を出版。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。