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特集 【公演評】花組「For the people」
魂の叫びが聞こえてくるような迫真の演技

2016年2月25日更新
写真:「For the people」公演から、リンカーン役の轟悠=撮影・岸隆子(Studio Elenish)(梅田芸術劇場提供) 「For the people」公演から、リンカーン役の轟悠=撮影・岸隆子(Studio Elenish)(梅田芸術劇場提供)

 花組公演ミュージカル「For the people―リンカーン 自由を求めた男―」が梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演されました(3月4日~10日/KAAT神奈川芸術劇場)。“奴隷解放の父”と呼ばれた第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンの半生を、専科の轟悠さんが圧倒的な貫禄と演技力で描いています。(フリーライター・さかせがわ猫丸)

 立派なあごひげをたくわえた紳士の肖像は、誰でもすぐに思い浮かべることができるはず。リンカーンは“奴隷解放の父”と呼ばれ、アメリカのみならず、世界規模で歴史に名を残した偉大な人物でした。「人民の人民による人民のための政治」は、あまりにも有名な言葉です。

 宝塚でとりあげるには重過ぎる題材のように思われますが、轟さんなら間違いはないでしょう。ギリシャ彫刻のようなマスクは、あごひげが加わることでますますその美しさを際立たせ、ポスターから納得のたたずまいでしたが、舞台に上がってもイメージを崩すことなく、宝塚らしい華やかさとともに、リンカーンの偉大さをよみがえらせていました。

 リンカーンはケンタッキーの貧しい開拓者の息子として生まれ、独学で学問に励んだ後、19歳で大都会ニューオーリンズへ。そこで見た奴隷市場に衝撃を受け、アメリカの奴隷解放を目指して立ち上がりました。この作品では、次々と襲いかかる苦難の連続にもひるむことなく、人間の尊厳を賭けて戦い抜いたリンカーンの半生と、激動のアメリカを壮大に描いています。

 奴隷制度を維持しようとするリンカーンの対抗馬スティーブン・ダグラスに瀬戸かずやさん、リンカーンを影で支える妻メアリー・トッドに仙名彩世さん、黒人の解放運動家に柚香光さんを配し、下級生の一人ひとりに至るまで、魂の叫びが聞こえてくるような迫真の演技が光る舞台となっています。

※会員ページでは、さらにくわしく舞台の様子をお伝えしています。ぜひご覧ください。

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◆「For the people-リンカーン 自由を求めた男-」
《梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演》2016年2月13日(土)~23日(火)
《KAAT神奈川芸術劇場公演》2016年3月4日(金)~10日(木)
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2016/lincoln/index.html

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。