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特集 (3)休むことは恥ずかしいことではないと思えてきた

2016年5月20日更新
写真:霧矢大夢=撮影・Y.OZAKI 霧矢大夢=撮影・Y.OZAKI

――そう思うような、なにか大きな変化があったのでしょうか。

 傍らからみたらそんなに大事じゃないことかもしれませんが、時間の使い方が変わりました。宝塚にいた時は自分の時間を持てない日々でしたから。でも今は、自分の時間がないといったことがなく時間ができたのですが、使い方がまだ下手だなと思っています。

――そのできた自分の時間はどう過ごしているんですか。

 もう、あの手この手で埋めようと(笑)。なにもしないことを罪悪だと感じていましたから。休みの日も、体のメンテナンスをしないといけない、会いたい人に会わなきゃ、見たい舞台があると見に行かないと、っていろいろと予定を詰め込むんです。お稽古も急に休みになったりして、前もってわからないんです。早く予定を出してくれたら予約できるのに!って思ったりして、「時間貧乏症」なんですね。でも、いつも何かしなきゃと思わなくていいんだよって、いろんな人に言っていただいて、「あっ、休むことは恥ずかしいことではないんだ」と、ようやく思えてきました。

――休むことを恥ずかしいと思ってしまうんですか?

 思いますね。なにか仕事しなきゃ、なにかやっていなきゃと常に思っていました。もうちょっと心の余裕として、時間を使えるようになったらいいなと思います。

――今もお休みがあると……。

 もう~~って思ってしまいますね。なので、なんだかんだしています。普段、整理できないところを片づけたり……。でも、なにもしない時間もだいぶ増えてきました。お稽古が急に休みになると、あがいても仕方ないので、いい意味で開き直って、それが罪悪だと思わないようにして。だから時間の使い方がうまくなりたいな~と思います。それを充実させていきたいですね。

――ちなみに、昼まで寝る、なんてことはないんですか?

 ありますよ。あるけれど、自分はなんて自堕落なんだって思っていましたね。でも少しずつ、いいやと思えるようになってきました。

――良いと思います!(笑)

 そうなんです。時には自分を甘やかしてもいいやと、そんな自分も認めてしまって、そんな自分と向き合いながら、過ごしていきたいですね。

――そんな4年だったんですね。でも、これからも続いていきますね、自分との戦いは。

 そうなんですよ、終わりなき戦いみたいで、疲れちゃうなと思う時もあります。

――小さい時からの性分ですか?

 そうです、性分ですね。小さい時から落ち着きのない子供でしたね、今も落ち着きのない大人ですけど(笑)。 細かい作業を何時間もされる方がいらっしゃいますが、そのタイプではないです。小さい時から体を使って発散するタイプでした。インドア派ではなくアウトドア派ですね。それがインドアでいなくちゃいけなくなった時に、どうしたらいいかわからない。

――急にお休みになったりすると、余計にどうしたらいいかわからないですね。

 一人で楽しめることはなんだろうって考えたり、先の見えない職業ですので、来年の今頃は何をしているんだろうって考えたり……。でも先の心配をしていても仕方ないので、卑屈にならず、心を病まないように、ため込まないように……(笑)

――順調に女優活動をされている印象です。

 自分ではまだまだ足らないと思う部分もあるけれど、焦ってはダメということですね。ちゃんと、ゆっくりでも1歩1歩歩んでいくことが今の課題です。

――そうして、ご自分で答えを見つけていますね。

 幸せなことですよね。ちゃんと考えることができているので。

――そうやって考える時間が必要な時期なんでしょうか。

 決して無駄な時間ではないんだろうなと思いますし、こういう時間も大切なんだなと思います。なにもしない時間も許してあげられるようにしていきたいです。

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