ここから本文エリア
――宝塚時代も、壮さんと紺野さんは一瞬だけ宝塚で共演なさっていますよね。
紺野:2年弱ぐらいかな?
――そのときの印象は?
壮:まひるは、チャキチャキしてました。
紺野:(笑)
壮:新人公演で初主演だったときに彼女が相手役だったのですが、食べる暇がないからって、いつも楽屋にある食べ物を「これは、えりぴー用」って取っておいてくれて(笑)。お母さんみたいにかいがいしく世話を焼いてくれていました。
紺野:してましたねー。
壮:私は組替えしてすぐの初主演だったので、もうアワアワしていて。
紺野:そんなアワアワした中、私、何を血迷ったのか本番で同じセリフを2回言ってしまったんですね。でも、気づかずそのまま芝居をしてくれました。「ごめん、私同じセリフを2回言っちゃった!」って言ったら「え? 全然わからへんかった~」って(笑)。
――今回はコメディーということですが、その点についてはどうでしょう?
一路:得意か不得意かでいうと、私はどっちとも言えないですね。でも、脚本が面白いので、それを私たちが真面目に全力でやれば、おかしい箇所がいっぱいあると思います。ですから今回は「おしゃれな」コメディーとしてお見せできればと。
紺野:ドタバタ、ではなく。
一路:洗練された喜劇で。
壮:お笑いじゃなく!(笑)
一路:でも、大阪人の2人がいるから、すごく楽しいと思います。
壮・紺野:(笑)
――どういうところが、この作品の一番の面白さだとお感じになりますか?
一路:3人の生きている年代が違うから、お客様が俯瞰(ふかん)でご覧になったら、自然に会話をしているだけで面白い箇所がいっぱいあるような気がします。あえて「コメディーをやるぞ!」っていう意気込みでいく感じではないですね。
――「エドウィン・ドルードの謎」に出演されて、目下コメディー女王爆進中の壮さんはいかがですか?
壮:私? 爆進してるのかな。
紺野:楽しみだわあ~。
一路:あなたについていくわ!
壮:いやいやいや、やめてください(笑)。真剣にやっているつもりなのですが、それが面白いらしくて……。「おしゃれなコメディー」として、品格を持って取り組みたいと思います。