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特集 (2)不気味さを表すのがダンスの役割

2016年10月18日更新
写真:「バイオハザード」公演から=(C)GEKKO 「バイオハザード」公演から=(C)GEKKO

 ウイルスに侵された人間は「奴(やつ)ら」と呼ばれるゾンビのような別の生き物に豹(ひょう)変してしまう。この「奴ら」の不気味さを表すのがダンスの役割だ。中心となって踊るYOSHIEの一挙一動に目が釘付けだった。これまで見てきた多くのダンスは、美しさであったり力強さであったり、「快」の部分に所属する感覚を描く踊りばかりだったが、これほどまでに「不快」を表現できるダンスの力が衝撃的だった。

 いっぽう「奴ら」に対抗できる力を持つのが音楽である。人々は歌うことで「奴ら」に対抗するとともに、忘れかけていた生きる喜びを取り戻していく。これを引っ張る役割を果たすのが、音楽家のロベルト・レコ(海宝直人/村井成仁・Wキャスト)だ。東京公演は海宝ロベルトだが、その煌(きら)めくような存在感が希望を感じさせ、これもはまり役だった。

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