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特集 (1)早霧、洗練という言葉がふさわしいたたずまい

2016年10月20日更新
写真:「私立探偵ケイレブ・ハント」公演から、ケイレブ・ハント役の早霧せいな=岸隆子撮影 「私立探偵ケイレブ・ハント」公演から、ケイレブ・ハント役の早霧せいな=岸隆子撮影

 作品のタイトルやポスターから、男役のスーツ祭りが予想されましたが、その期待は裏切らず。冒頭からソフト帽とダークスーツでキメキメに踊る男役と、セクシーなドレスに身を包んだ娘役の群舞がたっぷり楽しめます。早霧さんを始めとする雪組生の切れ味鋭いダンスに、オープニングだけですっかり満足してしまいそうな興奮が高まる中、1人の女性ダンサーが倒れ、さっそく事件の匂いが漂います。

――20世紀なかばのロサンゼルス。私立探偵のケイレブ(早霧)は、仲間のジム(望海)、カズノ(彩風)とともに事務所をかまえ、ハリウッドのセレブ達を相手に日々奔走していた。そんなある日、映画の撮影現場でエキストラの女性アデル(沙月愛奈)が死亡する事故に遭遇する。スタイリストを務めていた恋人のイヴォンヌ(咲妃)も詳細はわからないというが、何か心に引っかかるケイレブ。事務所に戻って定例会議を開くと、ジムやカズノが手がけた案件にも、アデルが所属するプロダクション「マックスアクターズプロモーション」が関わっていたことが判明する。そこへメキシコ人夫婦が、行方不明の娘を探してほしいとやってきた。

 ケイレブ役の早霧さんは革のパンツにロングジャケットで、シンプルかつ渋い大人スタイル。男役としての年月も重ね、余計なものがそぎ落とされて、洗練という言葉がふさわしいたたずまいになってきました。小柄ではありますが、熱血であたたかい人柄と俊敏なダンスはファンの心をつかんで離しません。ケイレブはそんな早霧さんのキャラクターもきちんといかされた役柄設定でした。燃え盛る正義感は、誰かがピンチになると放っておけず、無謀な行動も辞さない熱血漢。そのため恋人はついつい後回しになりますが、あやまる時でも全身全霊をこめるので憎めないんですよね。心根は優しく、本当は仲間思いで人間味あふれるナイスガイ。まさしく早霧さんにピッタリな役柄でしょう。

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