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特集 (2)テーマカラーが美しいマスクに映えて麗しい

2016年10月25日更新
写真:「FALSTAFF」公演から、フォルスタッフ役の星条海斗=岸隆子撮影 「FALSTAFF」公演から、フォルスタッフ役の星条海斗=岸隆子撮影

――ヘンリー4世の時代。ロンドンの酒場では、今夜も貧しい市民たちが集っている。そこへいつものようにイングランドの騎士フォルスタッフ(星条)が現れると、場は一気に明るくなった。暴言をはきながらもツケで皆に酒をおごり、酒場の女主人クイックリー(花陽みら)も大弱りだ。イングランドの皇太子・ハリー王子(暁/2役)も、そんな人間味あふれるフォルスタッフにすっかり心酔し、共に道楽な暮らしを送っていた。だが、父ヘンリー4世が崩御したことから、過去を捨てる決意をしたハリー王子は、フォルスタッフを国外追放してしまう。

 貧しい市民たちの中では場違いなほど華やかなフォルスタッフは、シルバーのラメに輝く騎士スタイルで、ひるがえすマントもゴージャスそのもの。今回のテーマカラーらしい紫色が、髪や衣装などを鮮やかに彩り、美しいマスクに映えて実に麗しい。悪いことも堂々としていれば良いことのように錯覚してくるほど、謎の説得力に満ちたフォルスタッフに、ハリー王子もほれっぱなしです。

 にもかかわらず、王位継承に伴う身辺整理のため国外追放されたフォルスタッフですが、めげるどころか、もっと自由に生きられると大喜び。しかし、悪いうわさがあだとなり、行く先々で門前払いです。ようやくたどり着いたのは、モンタギューとキャピュレットの抗争で不穏な空気漂うヴェローナ。そう、「ロミオとジュリエット」の世界でした。

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