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――近況のこともおうかがいします。宝塚を辞められてからすぐにご結婚、ご出産と激動の日々でしたが、今はどんな毎日なのでしょう?
忙しさを覚悟していたのですが、宝塚時代みたいに「1分1秒を惜しんで走る」という忙しさではないですね。逆に、あの舞台をやっていたから、思っていたより楽でした(笑)。
――そんなことおっしゃる方、初めてです(笑)。
楽しいです。子どもはずっと欲しかったですし、宝塚での最後の作品も子どもを身ごもる役(「星逢一夜」の湧役)だったので……。
――そうですよね!
「ああ、私もいつか子どもが欲しいな」と、演じながら思っていたので、すぐにできたのかもしれません(笑)。
――宝塚時代のどんなご経験が子育てに役立ちますか?
まず、お風呂がスーパー速く入れる(笑)。宝塚時代は常に走ってお風呂に入っていましたから、お風呂に入っているとき子どもが外でぎゃーっと泣いても、「はいはいはいーっ」と洗って出てこられます。あとは、夜中に何度も起こされても全然平気。
――それも普通は大変だとよく聞きますが……。
宝塚では、寝る時間を確保するのが得意になるんです。歩きながらでも寝たりしていたぐらいですから、子どもが泣いて起きるぐらいは平気(笑)。可愛いですし、全然つらくないです。
――お子さんの性別はどちらですか?
女の子です。うちに遊びに来るジェンヌたちは、みんな「バレエを習わせたら」と言います。
――娘さんもタカラジェンヌに?
どうなんでしょう? それもいいかなとも思うのですが、娘が宝塚に入ったら、母親として下級生に頭を下げないといけない?(笑)。でも、みんなが「非行に走らないように習い事ずくめしたほうがいい」と言うので、とりあえずバレエとピアノと……今から考えています。