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特集 (5)私にできることといったら、やはり歌と踊り

2016年10月28日更新
写真:透水さらさ=岩村美佳撮影(ヘアメイク:古橋香奈子・成谷充未・遠田瞳) 透水さらさ=岩村美佳撮影(ヘアメイク:古橋香奈子・成谷充未・遠田瞳)

――今、舞台に向けてトレーニングしていることはありますか?

 もともとすごい筋肉質だったのですが、10カ月間安静にしていたら全身の筋肉と体つきが変わったので、筋トレをしています。里帰り中は子どもを預けてジムにも通っていました。あとは免許ですね。東京では何でも1人でやらないといけないので、今、教習所にも通っています。これも1日2時間か3時間、子どもを預けてダッシュで行ってます。

――母親としての自立ができるように、ですね。免許はあとどのくらいで取れそう?

 高速教習まで行きましたから、あと2、3日かな。取れたら、子どもを乗せられる車を買って、がんばります! 

――今の透水さんから見た宝塚は、どんなところですか?

 超派手~みたいな感じ!?(笑)。でも、外部の舞台に出て驚いたのが、いろいろな方がお仕事として手伝ってくださるということなんです。宝塚時代は、たとえばメイクも自分でやっていましたし、衣装も、もちろんお衣装部さんはいらっしゃいましたけれど、より美しく見せるのは自分の努力でしたし。それで補えないところは全部ファンの方が無償でやってくださっていましたから、改めて見ると宝塚って温かいところだったなあ、と思います。ファンの方が優しくて、みんなお父さんお母さんみたいでした。

――ちなみに、他のOGの方の舞台はご覧になったりしますか?

 はい。きたさん(緒月遠麻)の舞台は絶対行くと約束しているんです。行かないと「いつ来るの?」と言われちゃう(笑)。

――では最後に、今後の夢や目標を教えてください。

 舞台は続けていければと思っています。本当は舞台以外のことも考えたり挑戦したりしたいなと思っていたのですが、子どもが生まれた今、私にできることといったら、やはり歌と踊りですから、誰かに教えるとか、この世界でできることを少しずつ見つけていければと思っています。歌はずっと続けたいですね。

――ぜひ! それは皆さんも期待しているところだと思います。ありがとうございました!

<インタビューを終えて> 
 「良い意味で宝塚の娘役らしくない」というのだろうか、その自然体な可愛らしさが魅力的な人だなあと思いながらずっと舞台を見てきた。宝塚を卒業し、結婚して子どもが生まれて、そんな魅力にますます磨きがかかったように思う。いやそれにしてもタカラジェンヌってすごいんだな。初めての子育て経験を「思っていたより大変ではなかった」と言ってのけた女性に初めて会った気がする。

 思えば100周年の幕開け、東京宝塚劇場での記念式典でのソロを担当したのも彼女だった。そんな歌やダンスの力を、子育てと両立しながら発揮し続けてくれるといいなと思う。女優という枠を超えて、ひとりの女性として彼女が描く未来図に、これからも注目し続けていきたい。

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《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で鋭く分析し続けている。主な著作に『宝塚読本』(文春文庫)、『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』(小学館新書)、『タカラヅカ流世界史』『タカラヅカ流日本史』『宝塚歌劇は「愛」をどう描いてきたか』(東京堂出版)など。2016年10月に『宝塚歌劇に誘う7つの扉』(東京堂出版)を出版。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。

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