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特集 【ヅカナビ】月組「アーサー王伝説」
フレンチ・ミュージカルにタカラヅカらしい味付けを

2016年10月31日更新

 トップスターシステムを取るタカラヅカでは、その時々のトップスターにぴったりはまる作品が巡ってきたときに、最高にエキサイティングな感動を味わえる。作品や主人公がトップスターの持ち味に合っていることはもちろんだが、加えて大事なのが「タイミング」だ。その意味で、月組の新トップ・珠城りょうのプレお披露目公演となった「アーサー王伝説」は文句なしに「エキサイティングな感動を与えてくれる」作品だった。

 アーサー王役を演じる珠城の芝居はまだまだトップという座に慣れない印象がある。だが、それがいい。数々の「試練」を乗り越え真の王へと成長していく役どころがぴったりだ。しかも、この味わいは今しか出せない。おそらくトップ在任期間が長くなり安定してきたら失われてしまうだろう。その意味でタイミングもぴったりの作品だったといえる。

 加えてこの作品、ヒロインのアーサー王の妻グィネヴィア(愛希れいか)とアーサー王との関係はハッピーエンドには終わらない。タカラヅカのお約束には反するといっていい作品でもある。だが、それもまたいい。スモークの中で白い衣装を身につけて相手役と夢々しく踊るのではなく、ひとり孤独に歩み始める。珠城は、そんなラストシーンの方が似合うスターになりそうで期待が膨らむ。

 フレンチ・ミュージカルの日本初演ということでも注目のこの作品、じつはそんな二つの観点からタカラヅカらしい味付けが加えられているのだ。

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《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で鋭く分析し続けている。主な著作に『宝塚読本』(文春文庫)、『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』(小学館新書)、『タカラヅカ流世界史』『タカラヅカ流日本史』『宝塚歌劇は「愛」をどう描いてきたか』(東京堂出版)など。2016年10月に『宝塚歌劇に誘う7つの扉』(東京堂出版)を出版。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。