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特集 (1)“トップスター珠城りょう”を応援する物語

2016年11月9日更新
写真:「アーサー王伝説」公演から、アーサー王役の珠城りょう=岸隆子(Studio Elenish)撮影 「アーサー王伝説」公演から、アーサー王役の珠城りょう=岸隆子(Studio Elenish)撮影

 2008年に初舞台を踏んだ珠城さんは94期生で、現在、研9。先日、同期の仙名彩世さんも、花組の次期娘役トップスター就任が発表されたばかりですが、男役ではまだまだ若手といえる学年でしょう。それでも、2010年には「THE SCARLET PIMPERNEL」で新人公演の主演をつとめ、2013年には「月雲の皇子」でバウホール初主演も果たすなど、着実に路線を走り続けてきました。男役にふさわしい包容力と、思わず背中にすがりつきたくなるような立ち姿で、すでに脇には置けない雰囲気になっていましたが、トップスターという立場にかかるプレッシャーは計り知れないほど重いに違いありません。「アーサー王伝説」は、そんな珠城さんを応援するかのような“アテガキ”物語となりました。

――岩に突き刺さった聖剣エクスカリバーを抜いた者が王となる……少年たちが我こそはと競う中、引き抜いたのはアーサー(珠城)だった。ブリタニアの伝説通り王位は得たが、出生を知らない彼の孤独が癒やされることはない。そんなある日、メリアグランス(輝月ゆうま)の一味に攻撃された隣国カリメルドを救ったことで、アーサーは領主の娘グィネヴィア(愛希)と恋に落ちた。だが魔術師マーリン(千海)は「2人の出会いは不幸の始まり」と予言。アーサーを憎む姉モーガン(美弥)も、彼を陥れようとたくらんでいた。

 千海さん演じる魔術師マーリンは、終始舞台に登場するストーリーテラーのような存在です。常にアーサーを見守っていますが、不気味な予言や、魔法を使って人々を操るなど、摩訶不思議(まかふしぎ)な雰囲気も見逃せません。仙人のようなスタイルで愛らしいルックスを封印し、重厚な演技を見せる千海さんは、月組に欠かせない渋い役者になってきました。

 アーサーにエクスカリバーを抜かれ、幼い頃から恨みを募らせるメリアグランス役を演じる輝月さんは、左右の髪を編み込んだドレッド風のヘアスタイルでワイルドさ満点です。2幕からは顔の半分に不気味なメイクを施し、目には白いカラーコンタクトを入れ、恐ろしいのなんの。クリアなセリフと高い歌唱力が、強烈なキャラクターに磨きをかけています。

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