マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集 (6)役者さんが歌われる歌ってすてきなんです

2016年11月11日更新
写真:剣幸=岸隆子撮影 剣幸=岸隆子撮影

――昨年は「エリザベート」、来年は「ビューティフル」と帝国劇場でのミュージカルにも出演されています。そして今回は8時間のお芝居と、幅広く活躍をされています。

 ミュージカルとストレートプレーをバランスよくやっていきたいです。相乗効果ってあると思うんですね。ストレートプレーでの芝居はミュージカルでの芝居も変えてくれるし、ミュージカルをやっているからこそ、芝居がリズミカルになり、音楽的な要素が良い作用を生み出したり。両方やることによりそれぞれに良い作用をもたらしてくれると思います。その中で、1年に一度、「恋文コンサート」という、私自身が構成を考えるコンサートをさせてもらっています。それは自分の歌としての表現であって芝居とはまた別のものです。歌、芝居、ミュージカルがトライアングルのようにつながっていけたらいいなと思っています。

――最近、役者さんがされるコンサートへ行く機会が続いたのですが、とてもシンプルにダイレクトに伝わってくるなと思いました。

 本当にそうですね! 役者さんが歌われる歌ってすごいすてきなんですよ。ミュージカル俳優さんじゃなくて、初めて舞台で歌を歌いますっていう俳優さんが歌った時、なんて心にしみるんだろうっていつも思うんです。声が出るとかでないとかではないんですよ、歌は。一番大事なことは伝わることだと思うんです。歌もセリフだから、そこをうまく表現できる役者でいられたらと思います。

――スターファイルの読者のほとんどが女性で、40代以上の方が一番多いのですが、なにかアドバイスみたいなものがあれば!

 私の40代はすっごく楽しい時期でしたね。アドバイス……なんだろう。自分が何をしたいのかを、自分に聞いてあげることが大事だなと思うんです。40代でしたら、結婚してる方も多く、お子さんが大きくなって手が離れる頃でしょうか。自分の時間を大切に、と思いますね。自分が楽しめること、自分は何がしたいのかちゃんと知ることでしょうか。忙しいと思うんです。やらなきゃいけないことがたくさんあると思うのですが、少しでも自分の時間を作ってほしいなと思います。

――では最後に、「繻子の靴」への意気込みをお願いします。

 8時間、プルエーズとして生きていけるかはチャレンジです。壮大なロマンがあり、見ごたえのある作品ですので、皆さんに8時間見てもおもしろかったと言ってもらえるように頑張りたいと思います。

〈インタビューを終えて〉
 私もわからなかったです、と「繻子の靴」を読んだ感想を正直にお話しくださった剣さん。その言葉でなんだかホッとして、とても穏やかにインタビューすることができました。終始笑顔で、凜(りん)とされて、カッコいい……憧れます。チャレンジできることが幸せとおっしゃった剣さんのご年齢を考えると、私もまだまだチャレンジしないと、いや、チャレンジしたいと思わせてくださいました。8時間の「繻子の靴」、体力付けて挑みます。

 余談ですが、私もカメラマンの岸さんも剣さんのサヨナラ公演だった「川霧の橋」の大ファン。インタビューが終わって、その思いをお伝えできて幸せでした。話の流れでシーンを再現してくださり、その後私たちは、夢見心地で帰路につきました。

戻る

【フォトギャラリーはこちら】

◆「繻子の靴-四日間のスペイン芝居」
《京都公演》2016年12月10日(土)~11日(日) 京都芸術劇場 春秋座(京都造形芸術大学内)
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.syusunokutu.com/

《筆者プロフィール》真名子陽子 (株)ウエストプランで「スターファイル」の企画・編集を行っている。舞台のおもしろさは「フィクションをノンフィクションで見ること」。ひとりでも多くの人に舞台を見てもらえるように、心を動かしてもらえるように、情報を発信していきたい。

バックナンバー

全ジャンルnew 宝塚new 舞台new

2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年

過去記事一覧へ>>