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特集 【トピックス】ミュージカル「ビッグ・フィッシュ」制作発表会見
ティム・バートンの同名人気映画をミュージカル化

2016年11月15日更新
写真:「ビッグ・フィッシュ」制作発表会見から=東宝演劇部提供 「ビッグ・フィッシュ」制作発表会見から=東宝演劇部提供

 2017年2月、ミュージカル「ビッグ・フィッシュ」が日生劇場で上演される。本作は「チャーリーとチョコレート工場」などで知られるティム・バートン監督による同名映画を、ブロードウェーでミュージカル化し話題となった作品。日本版の演出は白井晃があたり、メインキャストには川平慈英、浦井健治、霧矢大夢、赤根那奈、藤井隆、鈴木福、ROLLYらミュージカル界内外からバラエティー豊かな人材がそろう。以上の8人が登壇し制作発表会見が行われた。(フリーライター・岩橋朝美)

 演出家の白井とキャストが見どころを語った。

白井:今回のミュージカル版「ビッグ・フィッシュ」は映画とは違って、ステージ版のオリジナルのものと考えていただいていいのではないかなと思います。父と息子の物語や確執、同時に妻との関係、夫婦愛も非常に強調された物語になっています。また、アンドリュー・リッパさんの楽曲が非常に楽しくステキな曲が並んでいて、今そろっているみなさんが思いっきり歌っていただけるナンバーがそろっています。見どころは、川平慈英さんが、年老いたエドワードと若きエドワードをひとりで演じていただくところです。年とって若くなってを繰り返しながら活躍していただくので、そこが大きな見どころかなと思います。また、豊かな顔ぶれのみなさんの掛け合いが本当に楽しいものになると思います。そして、浦井さんの子ども時代を鈴木福ちゃんが演じるという、このなんともいえない感覚が一番の僕の楽しみです。

川平:いきなり白井さんからプレッシャーをかけられて、がんばらなきゃと一念発起をしています。このお話を最初に受けた時、「え? 僕がノーブルな東宝さんの作品に出て大丈夫かな」とちょっと二の足を踏んでしまったのですが、白井さんが演出で、ブロードウェー版をYoutubeなどで見た時になんてファンタジックで素晴らしい作品だろうと思いまして、「この大きな魚は逃してはいけない、ぜひやらせてください!」と参加させていただくことになりました。自分の代表作、そして勲章になるような作品になるように、素晴らしいキャストのみなさんと一緒に楽しみながら、もがきながら素晴らしい作品を作り上げたいと思います。どうぞみなさん、ひとりでも多く日生劇場に足を運んでいただければと思います。

浦井:ティム・バートンさんの作品の中で、「ビッグ・フィッシュ」が一番好きです。彼の作品の中ではかなり異色で、何を言われているのかわからないところがあるとも言われていますが、実はとても深くて、最後の最後に父親がなぜこんなことをしていたのかを悟る瞬間の息子の気持ちがダイレクトに伝わってきて、必ずと言っていいほど自然とほろりと涙が出てしまいます。そんな作品を白井さんの演出、川平さんの主演で日本で上演されると聞いて、ぜひとも出たいと思いました。出演させていただけることを光栄に思っています。

霧矢:「ビッグ・フィッシュ」は、自分でDVDを購入したぐらい大好きな作品です。そんな大好きな作品に出演できることになり、早く稽古が始まらないかなとワクワクしています。家族を愛するステキなサンドラを演じたいと思います。

赤根:映画がとても美しくファンタジックな作品なので、ミュージカルではどのようになるのだろうと思っていたのですが、いろいろな資料を見てとてもステキな作品だなと思っています。この作品に携われることを今から楽しみにしています。キャストの方々もとても個性の濃い方々がそろっていて、すごい化学反応が起こるのではないかなと、自分自身もがんばらねばと思っています。

藤井:私は吉本興業に所属しているのですが、この作品を機に東宝芸能さんの方に寄せていただこうという気持ちでおります。出演者の方々やスタッフのみなさんにはご迷惑をかけてしまうと思うんですが、稽古場ではいろんなことを勉強させていただいて、本番は本当にちゃんとしようと思っていますので、お許しいただけたらと思います。

鈴木:僕は舞台が初めてなのですが、みなさんに教えていただきながら一生懸命がんばります。

ROLLY:ティム・バートン作品にほれ込んで数十年。この「ビッグ・フィッシュ」は、私の人生において最高に泣ける作品、そしてティム・バートン作品の中でもっとも好きな作品です。数年前にティム・バートン先生本人に、あなたの作品の中で「ビッグ・フィッシュ」がもっとも好きな映画だと告げたことが、私の人生の中でもっとも栄光に満ちあふれた瞬間です。この作品が大成功し、私のプロフィルに日本版「ビッグ・フィッシュ」に参加したということが私の人生の栄光の1ページになるようにがんばっていきたいと思います。

 記者との質疑応答へ(抜粋)

記者:映画に流れる魅力をミュージカルに生かしたい部分は?

白井:映画はティム・バートン監督の映像美にあふれていますが、舞台は仕掛けどころが変わってくるかなと思います。物語も父と息子の確執と夫婦愛を軸に、人間ドラマを明確に打ち出せるようにしたいなと思っています。エドワードはいろんな作り話をしながら苦難を乗り越えてきたと思うので、人にとって道を歩んでいくことはどういうことなのかを描ければなと思っています。ブロードウェーの作品を見ると影響を受けてしまうので、できるだけ見ないようにして、台本から受け取れる感覚だけを信じて、映画の色彩美や幻想的な雰囲気を舞台空間でどのように出せるのかを考えていきたいなと思っています。

記者:個性豊かな共演者の方々とご一緒されますが、座長としての意気込みを聞かせてください。

川平:座長という自覚がないのですが、飲み会や食事になればもちろん私が支払います。3回に1回かな(笑)。各界でトップクラスのアーティストの方々がそろっているので、稽古場は良いスマイルと“ホラ”にあふれたあたたかい雰囲気になればなと思っています。率先して明るくはしゃごうかなと、そして決める時は決めたいと思います。作品を信じて、仲間を信じて、自分を信じて、毎日楽しく稽古しようかなと思います。そうしたほっこりした空気が、日生劇場にも広がればいいなと思います。

<ストーリー>
 エドワード・ブルーム(川平)は、昔から自らの体験談を現実にはあり得ないほど大げさに語り、聞く人を魅了するのが得意。自分がいつどうやって死ぬのかを幼なじみのドン・プライス(藤井)と一緒に魔女(JKim)から聞いた話や、団長のエイモス(ROLLY)に雇われたサーカス団で最愛の妻サンドラ(霧矢)に出会った話を、息子のウィル(浦井/鈴木・りょうた〈Wキャスト〉)に語って聞かせていた。幼い頃は父の奇想天外な話が好きだったが、いつしか素直に聞けなくなっていたウィルは、ある出来事をきっかけに父との溝を深める。しかしある日、母から父が病で倒れたことを知ったウィルは、身重の妻ジョセフィーン(赤根)とともに両親の家へ帰る。本当の父の姿を知りたいと思ったウィルは、ある行動に出る。

 冒険譚(ぼうけんたん)満載の昔話を大げさにするあまり、息子ウィルからは“ホラ吹き”と思われているエドワードに、川平は実にぴったりのキャスティング。その川平のコメントを筆頭に、記者会見も終始笑いが絶えず、楽しい空気に包まれた。この日がほぼ初対面ながら、すでにチームワークのよさを感じさせたキャストたちが見せる、ファンタジックであたたかな人間ドラマに期待したい。

◆ミュージカル「ビッグ・フィッシュ」
《東京公演》2017年2月7日(火)~2月28日(火) 日生劇場
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.tohostage.com/bigfish/

《筆者プロフィール》岩橋朝美 フリーエディター、フリーライター。WEBおよび出版を中心に、企画、編集、取材、執筆を行う。

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