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特集 (4)若さをまねようとは考えていないんですけど……

2016年11月18日更新
写真:岩崎大=伊藤華織撮影 岩崎大=伊藤華織撮影

――演出していて面白いと感じる部分を教えてください。

倉田:韓流ドラマのようなある種の典型の構図があって、言ってしまえば予定調和のシンプルの極みの台本だと思っています。だからこそ、その間を埋めていく作業は役者のキャラクターになっていくと思うので、そこに期待しています。典型的な人たちが典型から肉付けされて、基本は典型にあるんですけれども、そこからはみ出し立ち上がっていくところを見つけていけたらなと思っています。

――個々のキャラクターに、役者さん自身の個性も反映されているように思います。たとえば、曽世さんは運動神経の良さがクレアに生かされていたり……。

曽世:クレアはホッケーチームのキャプテンなんですけど、一切活躍していないと思うんですよね。彼女のせいで試合がピンチになっていることが多々あって、その「できそうだけどドジ」なところに僕は共感するんです。

――そうなんですね(笑)。岩さんは前作ではデイジーとの体格差を生かして、デイジーをお姫様抱っこするシーンがありましたが、今回笠原さんにもされるんでしょうか。

・笠原:あ~ほんとだ!

曽世:「OZ」で、逆バージョンはありましたね。

笠原:そうだ。僕が大を抱っこしてた。ギリギリのバランスで、「ごめんよ。今日こそ落とすかもしれない」と思いながら(笑)。

――稽古場で、お互いの芝居を見た感想をおしえてください。「こう作ってきたか!」みたいなことはありますか?

:稽古は「探しっこ」ですよね。Wキャストの相手もよく見るし、自分が出ていないシーンは客観的に見られるので、よい部分はキープしておこうと思ったり。

曽世:いや、面白いですよね。みんなゲラゲラ笑って見てますよ。

――先ほどの稽古場でも、笑いがたくさん起こっていましたね。とくに笠原さんが登場すると、みなさん一観客のようにニコニコしてご覧になっていて。

曽世:やっぱり見たいですよ。この人がどんなデイジーを演じるんだろうって。

――劇団員の方も、笠原さんのデイジー役には興味津々なんですね。

曽世:キャスト表を見た時に、膝を打ちましたもん。なるほど!って。

――笠原さんは、最初デイジー役に決まったときに「ちょっと考えさせて!」と思ったけれど、藤原さんがモニカを演じると聞いて、それならやると言ったというエピソードを聞きました。

笠原:そうなんですよ。上には上がいるなと思って(笑)。でも、稽古が始まるのが本当に楽しみでしたね。

――若手チームは意識されますか?

曽世:今日たまたまなんですけれど、若手チームの芝居を大と見ていて、「若さってこういうことだね~」という話をしていました。若いエネルギーがハジけてて……。

:僕たちは、なんかいろんなものがくっついちゃっているかもしれないねって。

笠原:ハハハハ(笑)。

:その若さをまねようとは一切考えていないんですけど、すごいなぁって。こんな時期あったかなぁって。

曽世:憧憬(しょうけい)ですよね。なので、違いは絶対ありますよね。

笠原:今のところあまり意識はしていないんですけれど、走り出したら、若手チームからすごくいいものが出てくるんだろうなという危機感はありますね。僕たちにはかなわないようなものが。(若手チームでデイジーを演じる)宇佐見とかすごいものが出てくるんだろうなと、ちょっとハラハラしています。

――ベテランチームは、先ほど倉田さんがおっしゃっていた「味」で勝負されると思います。先ほど稽古を見させていただいたときにも、すでにいろいろと個性を出されたり、仕掛けたりする部分が見えたのですが。

笠原:まだまだですけどね。それぞれ個性を出してくるタイミングも違うので。あまり早く出しすぎてしまうと飽きてしまうこともあるし。温めておいて出す!みたいな。何を出すんだって話でもありますが(笑)。

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