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特集 【公演評】こまつ座「木の上の軍隊」
ようやく思い浮かんだ言葉、「2人とも、もういいんだよ」

2016年11月25日更新
写真:「木の上の軍隊」公演から=谷古宇正彦撮影 「木の上の軍隊」公演から=谷古宇正彦撮影

 幕が下りてからしばしの間、言葉を失ってしまった……。いつも公演評を書くときは終演直後のほとぼりが冷めないうちに、心に思い浮かんだ言葉を拾い集める作業に入る。ところが、言葉がまったく浮かんでこないのだ。(演劇ジャーナリスト・中本千晶)

 しばし一休みして頭を冷やさずにはいられない。新宿駅新南口のイルミネーションをぼんやりと眺めながら、ようやく思い浮かんだのは「2人とも、もういいんだよ」というような、2人をねぎらいたくなるような言葉だった。

 こまつ座「木の上の軍隊」を見終わった直後の話である。「2人」とは上官(山西惇)と新兵(松下洸平)のことだ。物語の舞台は終戦直前のある南の島、登場人物は上官と新兵、そして「語る女」(普天間かおり)の3人だけ。米軍の攻撃を避けてガジュマルの木に登った兵士2人はそのまま敗戦を知ることなく、2年間を木の上で過ごすこととなる。

 「私はいつも沖縄がどこかにこびりついている」(「沖縄タイムズ」2001年7月21日)と生前語っていた井上ひさしの原案を元に、蓬莱竜太が脚本を手がけた。演出は栗山民也。2013年に続く2度目の上演となる。

 休憩なしの約2時間。舞台には大きなガジュマルの木が斜めに立てかけられており、芝居はその上で淡々と進行する。終わってみればあっという間だった気もするが、見ている間はまるで2人の兵士と一緒に木の上で過ごしているかのように長くも感じられた、不思議な2時間だった。

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◆こまつ座 第115回公演「木の上の軍隊」
《東京公演》2016年11月10日(木)~27日(日) 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.komatsuza.co.jp/

★「木の上の軍隊」スペシャルイベント
〈アフタートークショー・井上麻矢、普天間かおり〉11月26日(土)18:30公演後
※詳細は公式ホームページでご確認ください。

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で鋭く分析し続けている。主な著作に『宝塚読本』(文春文庫)、『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』(小学館新書)、『タカラヅカ流世界史』『タカラヅカ流日本史』『宝塚歌劇は「愛」をどう描いてきたか』(東京堂出版)など。2016年10月に『宝塚歌劇に誘う7つの扉』(東京堂出版)を出版。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。

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