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特集 (4)芹香さんらしく、優しさと包容力があふれる

2016年11月28日更新
写真:「金色の砂漠」公演から、ジャー役の芹香斗亜=岸隆子撮影 「金色の砂漠」公演から、ジャー役の芹香斗亜=岸隆子撮影

 同じ奴隷仲間のジャーを演じる芹香さんはストーリーテラーの役割もつとめています。穏やかな性格で、第二王女のビルマーヤとも惹かれあっているのですが、互いの立場をおもんぱかって表に出すことはありません。優しさと包容力あふれるジャーは、芹香さんらしさもいっぱい。情熱的で直情的なギィとは違った魅力があって、友人としての絆も感じさせ、トップと2番手の良いバランスを生み出していました。激しいギィとタルハーミネ、癒しのジャーとビルマーヤはあまりにも対照的で、自分ならどっちのペアになりそうかな、なんて想像してみるのも面白いですね。

 瀬戸さん演じるプリーは、シリアスになりがちな中で唯一、明るくコメディータッチな役柄を担っています。わがままな第三王女シャラデハに対して常に怒っていて、実は一番人間らしいかも。最近はダンディーなおじさまが似合うようになってきた瀬戸さんですが、今回はくりくりのヘアスタイルもかわいらしくて、若々しさが新鮮でした。

 このところ演技も充実してきた鳳月さんは、黒髪をなびかせるワイルドな王様役がはまっています。ジャハンギールは他国からイスファンを侵略し、前王を殺害。王妃アムダリヤをめとって国王になったという大胆不敵な男で貫禄もたっぷり。冷血で強引なようですが、アムダリヤのことは心から愛していました。明日海さんと剣を交えるシーンもあり、存在感も抜群です。

 アムダリヤを演じるのは、次期娘役トップに決まった仙名彩世さん。落ち着いた演技から、夫を殺害した男の妻となった悲しさが伝わってきます。ギィはそんなアムダリヤを軽蔑していましたが、この2人の関係が物語の大きなカギを握っていたのです。大劇場新人公演でのヒロイン経験はありませんが、歌・ダンス・演技と三拍子そろった実力派。そんな仙名さんが認められ、トップ娘役に就任することは、とてもうれしいニュースでした。

 柚香さん演じるテオドロスは、ギィを踏み台にすることを避けるなど、ところどころに優しさをのぞかせるイケメン王子。タルハーミネとはいわゆる政略結婚ですが、素直に愛情も表現し、人間味を感じさせます。しかしすべてが自国の利益に基づいていて、実は薄情な男なのか? テオドロスは登場人物の中でも一番難しい役だったかもしれません。それでも柚香さんのきらびやかな王子様スタイルはさすがの美しさで、花乃さんの膝枕に身をゆだねるシーンには、思わずうっとりしました。

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