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特集(1)あのおとなしかった「いっくん」が…

2010年11月5日
写真:山崎育三郎 撮影・廣江修
――山崎さんが歌を歌うようになったきっかけを教えてください。
 僕は、4人兄弟の3男で「三郎」なんです。3番目、4番目はほんとに人前が嫌いで、いつも母の後ろにこうやって(しぐさで見せて)隠れてて、あまりしゃべらないような子供だったんです。みんなで車に乗ってても、1番目と2番目がしゃべっていて、3番目と4番目はずっと黙ってて、みたいな状況で…。母と祖母はミュージカルが好きで、宝塚歌劇をよく観に行ってて、僕も一緒に連れて行ってもらったりしていたんです。その時に、子供の女の子が出演をしているミュージカル「アニー」を観に行った帰りに、僕が、あのおとなしかった「いっくん」が…。
――家では「いっくん」って呼ばれてるんですか?
 はい。その「いっくん」が、「僕、『あっち』にいたい」と。
――「『あっち』に」?
 「あっち」というのは、舞台上っていう意味で、お客さんじゃなくてあちら側にいたいという意味で言ったのだと思います。
――それは、いくつくらいの時ですか?
 幼稚園の時ですね。その後も、ミュージカル観劇には毎年通っていて、CDを買ってもらい、家でよく1人でCDかけて歌ってたんですよ。「tomorrow〜tomorrow〜♪」とかって歌ってたみたいで。その声を母が、多分、キッチンで聞いていたんでしょうね。「あれ、この子、歌が上手なのかしら」って思ったらしく、僕がおとなしかったということもあって、歌のレッスンに通わせて、歌うことで自信がついて、もっと気持ちを解放できるようになったらいいなと思い、僕は歌を習い始めたわけなんです。
――歌のレッスンというのは?
 ボーカルスクールですね。僕は、小学校1年生からずっと野球少年だったんですけど、それとは別に週1回、学校の授業が終わった後、そこに通っていくうちに、歌が好きだなって自分でも自覚するようになりました。親戚が集まった時などに僕が歌うとみんな喜んでくれて、お小遣いをもらったり、「上手ね、いっくん上手ね」って言ってもらったり。
――褒められるとうれしいですよね。
 歌うことによって人が認めてくれるんだ、褒めてくれるんだと子供心にも思い、そのスクールで童謡コンクールにチャレンジすることをすすめられ、「七つの子」を選曲し、出場しました。
――スクールのほうから、出場しないかって言われたんですか?
 そうです。「こういうのあるんだけど、ちょっとチャレンジしてみないか」って言って頂きました。その時、3年生だったと思いますが、審査員特別賞をいただいて、さらにそのことが自信となり、熱心に通うことになったわけです。野球も平行でやっていましたけど。そして、6年生の時に、小椋佳さん企画のミュージカル(「フラワー」)のオーディションを受けたのですが、お芝居をやったこともなければ、ダンスも踊ったことがない、僕が主演に選ばれたのです。
――主演だったんですか? 約3千人の中から選ばれたのは、1人?
 そうなんです。それが初舞台で、12歳の時でした。子供たちだけによるミュージカルでした。
――簡単にいうと、どんな内容なんですか?
 少し「アニー」に近いんですけど、孤児院が舞台で、そこで生活をしている子供たちがいろんな事件に巻き込まれ、僕が演じるちょっとひねくれた男の子がその中で人間的に変わっていくという、子供たちの成長を描いた作品です。

ミュージカル「モーツァルト!」

【東京公演】
2010年11月6日(土)〜12月24日(金)、帝国劇場
【大阪公演】
2011年1月8日(土)〜1月25日(火)、梅田芸術劇場メインホール
【金沢公演】
2011年1月29日(土)〜1月30日(日)、金沢歌劇座

詳しくは「モーツァルト!」公式サイトへ

 (関連リンク:山崎育三郎 Official Web Site

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