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特集(3)さらし巻いて、胸のあたりはどうするの?

2011年1月26日
写真:榛名由梨・汀夏子 撮影・岩村美佳

汀:ショーちゃんもおっしゃったんだけれども、女性ばかりの宝塚でヤクザ物なんて、ありえないことなんですよ。そのことが、ものすごい怖いの。たとえば装束も、一枚ぺらぺらで、さらし巻いて、胸のあたりはどうするの?とかね(笑) 武士の着方と違って、胸元をくっと軽く開けたり、足をからげたりするし。言葉だって普通にものを言うのとは全然違う。そんな、いろんなことをお客さまに受け止めていただけるか? 鬘も江戸の町人の青天(あおてん)だし…青天って知ってます?

――はい。額から頭の部分が剃ってある鬘ですよね。
汀:宝塚時代は私、若衆の振り分け髪ばっかりしてたから(笑)
榛名:私は宝塚時代にも、青天の世界はわりとしてたんですよ。山本周五郎さんの「さぶ」で栄二役をやったりして。
汀:私も1回だけ、あるんですけどね。
榛名:汀さんは、もっと偉い人とか、上の身分の人をやってらっしゃったから(笑)
汀:なんだか子どもっぽい役が多かったんです。
榛名:私は大人の男をやることが多かったから、青天は別にいいんだけど…旅支度で足元が見えて、わらじを履いて、足をそろえてスッと立ってるとか。そういう股旅物ならではの立ち居振る舞いを体の中に植え付けて、慣れた形にしとかないと、お客さまが違和感を持たれると思うの。そのあたりのところは、ジュンコちゃん(汀の愛称)も言ったように、私も心配なところかな。
汀:仁義切るのも、たいへんなんですよ! 「お控えなすって」っていうときに、刀のここをこう持って、後ろ手はこうで、とか…。型を教えてくださるんだけど、「はぁ…こんなにいろいろあるんだな」って思って、改めて「エライこっちゃ!」みたいな…。
――お2人とも、宝塚自体にはたくさん日本物をやってらっしゃるから、その延長でできるのかなと思っていたのですが…。
榛名:宝塚の世界からの任侠物は、初めてなんです。私は、初めての経験を、いつもやらせていただくの。「ベルばら」のオスカルにしても、「永遠物語」の松五郎(「無法松の一生」より)でもそう。「風と共に去りぬ」のレット・バトラーでは、トップスターとして初めて髭をつけたし。チャレンジャーの私としては、今度もすごく楽しみ。
汀:何もしなくても次郎長だから大丈夫(笑)。私は、自分の動きとか、言葉とかが、やっぱり心配。
榛名:そうね。慣れてないところがね。だから、慣れていかなくちゃね。
汀:へい!(笑)
榛名:普段からすごい荒くれになったりして、怖いわー。
汀:そうよ。普段から言葉が「何してやんでぇ、コノヤロー!」と、こうなんねん、ホント(笑)
榛名:いやホント、そういうものなんですよ。普段から、そういう気になっていかないと。だから、宝塚時代に光源氏やってたときなんかは、ゴハンを3粒ずつ食べたりとか(笑)
汀:貴族のときは、貴族の目線になるし。不思議なものでね。
――じゃあ、「ベルばら」のときはお2人とも、フレンチな感じになられたわけですか?
汀:私なんて、アン・ドゥ・トロワ・キャトル・サンク…フランス語もちょっとやりましたワ。
(一同爆笑)
汀:「アザヴジュヴァーン」とか。
榛名:麻布十番やん(笑)
汀:そこで売ってる下着は、「ハダジュヴァーン…」。
榛名:もうええ! 笑かさんといて、ほんとに。
汀:蛸なんか、「アシハポーン」や。
榛名:アハハ…足8本ねぇ。もう、可笑しいわ〜。タモリさんの世界やん。
汀:ま、そんなことも、いろいろと…スミマセン、横道にそれました。
榛名:もう、笑いすぎて涙出たわ。

ベルばらから次郎長へ「勢揃い、清水港 次郎長三国志」

【東京公演】
2011年1月21日(金)〜30日(日)、銀座 博品館劇場

詳しくは、銀座 博品館劇場公式サイトへ

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