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特集(1)元をただせば「ベルばら」から

2011年2月18日

 マーガレットの人気連載マンガ「メイちゃんの執事」がタカラヅカで舞台化された。むむ…これは一昨年の「逆転裁判」に続くブレイクの予感! そう思った私、東京公演が待ちきれずに、わざわざ宝塚バウホールまで観にいってしまった。

 中には「今どきのタカラヅカは人気のマンガやドラマ、ゲームばかりを舞台化して、オリジナルで勝負する気概はないのかっ」と息巻く方もおられるようだ。私もツイッターでそのようなつぶやきをみたことがある。…だけど、ちょっと待って!

 タカラヅカといえば「ベルばら」、その「ベルばら」もまさに「メイちゃん」と同じ、マーガレット(当時は週刊、今は月2回発行だが)で連載されていた人気マンガの舞台化である。初代オスカルを演じた榛名由梨さんはじめ、当時の出演者の方々は、「オスカルらしいブロンドの巻き毛にするには、どんな鬘を使えばいいのかしら?」「目にお星様が光るように見せるにはどうしたらいいのかしら?」などと、二次元の世界の三次元化に腐心されたのである。これが大成功した結果、日本中で「ベルばらブーム」が沸き起こり、タカラヅカは若い女性ファンを一気に獲得したのだ。

 2009年「逆転裁判」の上演時にも、二次元ゲームの人気キャラを三次元の舞台の世界で息づかせ、「タカラヅカのコスプレ力はハンパない」とゲームファンを仰天させた。だが、元をただせばそれも、30年以上も前の「ベルばら」の頃から培われてきた伝統だ。髪型、着こなし、メイク、仕草に至るまで、先輩から受け継がれるノウハウに加えて、タカラジェンヌ持ち前の根性でキャラを徹底的に研究し尽くす。「ハンパない」のは当然だろう。

 「二次元ワールドの三次元化」は、邪道ではない。むしろ、宝塚歌劇の誇るお家芸のひとつといっていいんじゃないだろうか。今、日本でこれをやらせたら右に出る劇団はない。ましてこの作品、タカラヅカがいかにも得意そうな、黒タキシードを着こなす「執事」に「お嬢様」の組み合わせが登場するのだ。いやがうえにも期待は高まってしまう。

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