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特集(4)おまけ:「メイちゃんの執事」あらすじ

2011年2月18日

 ※残念ながら舞台を観そこねてしまった人向けに、舞台版「メイちゃんの執事」のあらすじをまとめました。結末まで書いているので、「ネタばれ」が嫌な人はご注意ください。

 東雲メイ(音波みのり)は、四国の田舎町で育ったごく普通の中学生。美人ではないし、何をやらせても不器用、元気だけがとりえの女の子だ。両親は仲良く讃岐うどん屋を営んでいる。

 近所に住む同級生、柴田剣人(美弥るりか)は成績も良くスポーツ万能、おまけに美少年ときたが、少々背が低いのが玉にキズ。顔を合わせれば大喧嘩の2人だが、剣人はメイのことが何故か気にかかって仕方がない。

 平凡だが幸せなメイの日常は、ある日、両親が事故で亡くなるという不幸に見舞われてから一変する。実はメイ、日本中の名だたる企業を傘下におさめる「本郷グループ」の総帥、「昭和の怪物」こと本郷金太郎(汝鳥伶)のたったひとりの孫娘だというのだ。

 突然現れてそのことを告げ、「これからはメイお嬢様を命に代えてお守りいたします」というのは、本郷家に仕えるSランク執事、柴田理人(紅ゆずる)。なんと、剣人の実の兄だという!

 イケメンで完全無欠、かゆいところに手が届き、望みは何でも叶えてくれる理人に次第に心惹かれていくメイ。「理人さんにふさわしい、世界一のお嬢様になりたい」とひたむきに努力するメイに、クールな理人もまた心動かされていく。そんな2人をみて気が気ではない剣人もまた、兄貴には負けるものかと、執事学校で修行をはじめる。

 メイが転校することになったのは、究極のお嬢様学校「聖ルチア女学園」。そこでは、ひとりのお嬢様につきひとり、専任の執事がつくことが許されている。学内にはさまざまなバックグラウンドを持つユニークなお嬢様と執事のカップルが存在していた。

 そんなお嬢様たちのトップに君臨するのが通称「ルチア様」。美しいが病弱なルチアには、医師免許を持つ白服の執事、忍(真風涼帆)が影のように付き従っていた。

 このルチアこそ、本郷家の養女、詩織(白華れみ)だった。理人はもともと、詩織の執事であり、孤独な詩織は理人に深い想いを寄せていたのだ。メイの出現によって本郷家の財産継承者の地位を失い、おまけに最愛の理人を奪われた詩織。その天使の微笑みの裏には、理人への執着、そしてメイへの憎悪の炎がめらめらと燃えていた。

 ついに、ルチア様からデュエロ(決闘)が申し込まれた。この学校では、互いの執事を使ったお嬢様同士の戦いが暗に認められているのだ。負けたほうは相手の望みを聞き入れ、かつ執事を相手に渡さなければならない。

 「お嬢様に恋するなど、執事にあるまじきこと。お前はそうやってお嬢様を不幸に陥れる最低の執事だ…」触れられたくない心の弱みに付け込む忍の戦術により、理人は敗れ、深手を負ってしまう。

 理人を奪われ、失意のメイ。そこに再び現れたのは、見習い執事の剣人だった。メイの気持ちを知りながらも、理人を取り戻すべく共に戦おうと背中を押す剣人。仲間たちにも励まされながら、メイは自らの運命に立ち向かっていく。いっぽう、ルチアの元で囚われの身となった理人もまた、朦朧とするなかで、自分の素直な気持ちに次第に気付いていく。

 再び、戦いの火蓋が切られた。ルチアとメイ、まず、女の戦いに勝利したのはメイだった。そして、理人と剣人の兄弟対決デュエロ。「胸につけた紅い薔薇の花びらを先に全部散らせたほうが負け」というルールのもと、互いの胸に残る花びらはあと1枚となる。

 だが、兄のほうがまだ一枚上手だった。ついに、あと一歩のところまで剣人を追い詰めた理人。勝負あったかに見えたそのとき、理人は胸の花びらを、自らの手でもぎ取ったのだ! これで形式上は剣人の勝利となり、理人はメイのもとに戻らなくてはならない。「柴田理人、ただ今戻りました」とメイのもとにひざまずく理人。

 敗北し、理人もルチアの座も、何もかも奪われた詩織に、変わらず寄り添い続ける忍。そして、あと一歩及ばなかった剣人は、絶対に兄を超える執事になってみせると決意する。

 そして、自らの意思で再びメイのもとに戻った理人は、真のお嬢様へとひとまわり成長したメイに向かって、「これからも、命に代えてお守りいたします」と誓いを新たにするのだった。

「メイちゃんの執事−私の命に代えてお守りします−」

【東京公演】
2011年2月15日(火)〜2月21日(月)、日本青年館大ホール

詳しくは、宝塚歌劇団公演案内へ

筆者プロフィール

中本千晶

フリージャーナリスト。67年山口県生まれ。東京大学法学部卒業。株式会社リクルートで海外ツアー販売サイトの立ち上げおよび運営に携わる。00年に独立。小学校4年生のときに宝塚歌劇を初観劇し「宝塚に入りたい」と思うも、1日で挫折。社会人になって仕事に行き詰まっていたとき、宝塚と再会し、ファンサイトの運営などを熱心に行なう。宝塚の行く末をあたたかく見守り、男性を積極的に観劇に誘う「ヅカナビゲーター」。

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