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特集(3)この人は本当に「武者」だと思った

2011年3月12日
写真:TAKAHIRO・湖月わたる 撮影・岩村美佳
――NYでの「特訓」は、どのようなものだったのでしょう。
TAKAHIRO:最初に「湖月さんが今までやってきたことの続きをやるってこと?」と聞いたら、湖月さんは、「いえ、僕のやっているスタイルそのまんまに、ぶつかってみたい」と。エンジェルの個人トレーニングも受けると。さらに、NYに今ある、自国以外のスタイルのクラスも全部受けてみると。毎日毎日、まぁそれは鬼ですよ。武者修行に来るっていっていたけど、この人は本当に「武者」だと思った。で、僕が教えたことは「無茶」ですよ。
湖月:(笑)
TAKAHIRO:ムーンウォークを教えたり、ロボットダンスを教えたり、指の一本一本の関節の使い方を教えたり。僕たちにとっては「いつものこと」だけど、彼女はまったく触れたことのない、新しいことをやりました。そのうちに、はじめは「タカラヅカの湖月さん」っていう見方だったのが、僕のなかで「湖月さん」になったんですよ。「タカラヅカの湖月さん」から「タカラヅカのスタイルを持ってる湖月さん」になったんです。
――「燃える」湖月さんに次第に心動かされていったわけですね。
TAKAHIRO:「ワタールハスゴイ!」とエンジェルとも話して、「俺たちのショーを、やっぱりやろう」ということになりました。いずれNYでもやろう、海外でもやろう、まずその第一を日本にしよう、それが目標。やるなら最高のキャストを集めたい。はじめは、わたるさんをどうしようかっていう話もあった。でも、実際に来た。やった。間違いない…で、こうなった。
――湖月さんとしては、試されたということにもなるわけですが、それはどのように感じられましたか?
湖月:とにかく、「行くんだ!」と(笑)。行動あるのみ、ですよね。出会えたこと、そして、何かが動き出している予感だけを信じて、「今行かずして、いつ行く」っていう感じで行きました。私も今や1年1年が貴重になってきていて(笑)、踊れるうちは踊り続けたいという思いがすごくあるので、実現するなら少しでも早く実現したかったですし。映像を送るという手もあったのでしょうけど、それではきっとピンと来ない。今の私、舞台じゃない生の私をみてもらいたかったんです。
――NYでの「特訓」はいかがでしたか?
湖月:最初は、歩き方からして、ぜんぜんわかんなかったんですよ。でも、一日一日、体が反応していくのはとても楽しかった。一つひとつ丁寧に教えていただいて、体が動くしくみがわかってきたら、ダンス、ヒップホップの世界に前よりもっと惹かれていきました。
――そのなかで「湖月スタイル」を見出していくわけですか?
湖月:私たちは「役になる」「役で踊る」ことがとても多かったので、最初、「湖月スタイル」を出して欲しいといわれたときは、それがいったい何なのか、発見できてないところもありました。TAKAHIROさんはひとりでNYに行かれて、サムライ魂でアイデンティティを追究して、「TAKAHIROスタイル」を生み出された。その姿勢にとても感動しますし、私も世界で活躍する方とご一緒するなかで、自分のスタイルを自信を持ってお届けできるダンサーになりたいと思ったんです。
――NYが、自分というものを見つめなおすきっかけになったんですね。
湖月:でもそこで、エンジェルさんが、「このメンバーはヒップホップのダンサーだけじゃないんだ。コンテンポラリー、タップ、クラシック、いろんな得意技を持った人がいる。だから、女優としてのあなたもウェルカムですよ」と、いってくださって。じゃあタカラヅカで、あるいは女優として、演じるという経験を持った私が入ることで、新しいパフォーマンスが生まれたら、願ってもないことだと思ったんです。

「ELECTRIC CITY」

【東京公演】
2011年4月19日(火)〜4月20日(水)、東京国際フォーラムホールC
【愛知公演】
2011年4月22日(金)、名古屋市芸術創造センター
【大阪公演】
2011年4月26日(火)〜4月27日(水)、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

詳しくは、公式サイトへ

 (関連リンク:湖月わたる オフィシャル ウェブサイト

 (関連リンク:TAKAHIRO 公式ページ

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