マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集(5)「自分とは何か」に真剣に向き合っていきたい

2011年3月14日
写真:TAKAHIRO・湖月わたる 撮影・岩村美佳
――じつは私、さきほどのパフォーマンスを拝見したときに、初めて「ああ、わたるさんも女の子だったんだな」という風に感じてしまったのですが…。
湖月:どういう意味ですか? それ(笑)
――今までの舞台では、男性のなかに混じって踊られても、すごく男性的にみえたので…。
湖月:あ、そうでしたね。
――NYのトップレベルの方々の力強いダンスのなかで、いろいろとご苦労も多いと思うのですが、これから本番まで、どんな風に取り組んでいきますか?
湖月:いやもう、すごく大変なことで、周りからも「大丈夫?」と心配されていますけれども(笑)。挑戦する機会を与えていただけたっていうことは、エンターテイナー冥利につきますね。今日またひとつの大きな節目を迎えて、「いよいよ動き出したな」と感じるので、本番に向けて、TAKAHIROさんに習ったことを地道に訓練しながら、NYでたくさんのことを吸収できる柔軟な気持ちと、いい体を持って、稽古に向かいたいと思います。
――何が変わりそうですか? この経験は、すごく大きなことだと思うのですが。
湖月:…うーん、なんでしょうね。今までやってきたことの集大成として、「自分とは何か」ということに、真剣に向き合えるし、戦うことになるのではないかなと思います。各地からひとりで飛び出してきて、NYでがんばっているメンバーと、日本のタカラヅカという集団のなかでがんばってきて、女優としても活動してきた私。その私が、今回のチームの一員としてどれだけのことができるかは、努力とガッツ次第。皆さんに「こんな風に想いは実現できるんだ」と思ってもらえるようにしたい、そして、日本とNYを結ぶ役割を果たしたいですね。
――新しい「湖月スタイル」をみせてもらえるのを楽しみにしています!

    ◇

<インタビューを終えて>
 現状に甘んじず新たな世界に飛び込んでいく、しかも、ただ飛び込んでいくだけではない、相応の努力を重ねる湖月さんの姿勢に、私自身が、頬を引っぱたかれるような衝撃を受けた。湖月さんの挑戦は、ダンスファン、宝塚ファンに留まらず、きっと多くの人に勇気を与えると思う。
 そして、そんな湖月さんを厳しく、かつ優しく受け止めるTAKAHIROさんに、世界のトップレベルで闘う者としての心意気をみた。異質なものをリスペクトしつつも、ちゃんと中に取り込んで新たなものを生み出そうとする姿勢、それがTAKAHIROスタイルなのだと感じた。
 だが、話題性としてのコラボレーションに留まらず、8人+1人で10人以上の力を発揮できるコラボになるためには、もうひとがんばりが必要なのだろう。鬼の武者修行は本番直前まで続く。そして、4月の本番では、さらに一段上のものをみせてくれるのではないだろうか。気さくでサービス精神たっぷりのお二人から、なおそこはかとなく漂うピリピリとした緊張感が、それを期待させてくれる。

<インタビュアー・プロフィール>中本千晶(なかもと・ちあき)フリージャーナリスト。宝塚関係の著作に「宝塚読本」(文春文庫)、「なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか」(小学館新書)。Astandスターファイルでも「ヅカナビ」連載中。

「ELECTRIC CITY」

【東京公演】
2011年4月19日(火)〜4月20日(水)、東京国際フォーラムホールC
【愛知公演】
2011年4月22日(金)、名古屋市芸術創造センター
【大阪公演】
2011年4月26日(火)〜4月27日(水)、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

詳しくは、公式サイトへ

 (関連リンク:湖月わたる オフィシャル ウェブサイト

 (関連リンク:TAKAHIRO 公式ページ

戻る

バックナンバー

宝塚歌劇一覧へ>> 舞台一般一覧へ>> 動画掲載記事一覧へ>> 過去記事一覧へ>>

過去記事一覧へ>>

このページのトップに戻る