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特集(3)アルゼンチンタンゴで「委ねる」ことを学びたい

2011年3月26日
写真:瀬奈じゅん 撮影・仲宗根美幸
――冒頭で、「アルゼンチンタンゴ」にも挑戦されるというお話がありましたが、やってみたいと思われたのは何故?
瀬奈:それはですね、じつは「エリザベート」のときからそう思っていて、「アンナ・カレーニナ」のお稽古中に「もう、絶対にやろう!」と決意したんです。やはり今まで、「自分が包容力を出して、リードする」みたいな感じでがんばってきたから、それがクセになってしまっていて、いざ男の人とお芝居したり、踊ったりしても、「委ねられない」んですね。
――「委ねられない」?
瀬奈:そうすると、踊りにしても、がんばっちゃって変な力が入るから、それがかえって男性の負担になってしまうし、お芝居にしてみても、相手に心から「委ねる」ことができない。私、今までほんとに自分でがんばってきたんだ…って。それは、今までのことを誇りに思った瞬間でもありましたけれど、これからはそれじゃいけないなって、すごく反省したんです。でも、どうすればいいかわからないから、頭で考えるより、とにかく体や心で始めたほうがいいなと思って。
――それが、アルゼンチンタンゴに繋がっていく?
瀬奈:宝塚時代も、作品でアルゼンチンタンゴをやることはありましたから、レッスンには行ってたんです。でも、トップになってからは忙しくて行けてなかったので、また始めてみようかなと思っていました。そうしたころに、「エリザベート」のトートダンサーだった佐々木信彦さんと、打ち上げの席で隣になったときに、「私はやっぱり『委ねる』っていうことができなくって…」とかいう話をしたら、「だったらアルゼンチンタンゴ、やったらいいよ」って、すすめてくださったんです。
――それはまさに「シンクロニシティ」ですね。
瀬奈:お話を聞いてたら、やっぱりアルゼンチンタンゴって、完全に男性リードで、男性が女性を動かすんですよ。とにかく男性に身を委ねないと女性は踊れないっていう踊りなんですよね。それをやったら、何かの足しになるんじゃないかって、「機会があったらいつでも協力するよ」と、おっしゃってくれたんですよ。で、私はその言葉に甘えまして(笑)、今回、振付をしていただくことになったんです。
――今回の挑戦に、そのようないきさつがあったとは!
瀬奈:こういう機会に無理やりねじ込まない限り、お稽古したくても、なかなかできなくなってくるかなと思って、無茶は承知で挑戦してみることにしました。今回、男性はトートダンサー出身の6人、皆さんとっても気持ちがいい踊りをされる方たちで、リードも上手です。だから、皆さんに身を委ねて、踊れたらなと思っています。
――宝塚時代もタンゴを踊る場面はありましたが、リードする側でしたからね。
瀬奈:そうなんです。でも、女性どうしの場合って、やっぱり無理があるから、男役がリードするだけじゃないんですよ。お互いの呼吸であったり、お互いの力であったり、そういうもので、女性側も、がんばらなきゃいけない。リフトにしてもそうなんです。もちろん、がんばらなきゃいけないのは、男性女性で踊る場合も同じなんですが、女どうしでがんばるときの力の入れ方と、全然違うんです。
――男性側もやってらっしゃった経験が、役に立つのかと思っていました。
瀬奈:それでいいこともあれば、悪いこともありますね。やっぱり私は、自分が娘役さんにしてもらってラクだったことが頭にこびりついているから、「こうしたほうがいいのかな。ああしたほうがいいのかな」って考えながらやってしまうんです。でも、それが相手が男性だと、全然違うんですよね。

ALive II 〜Handsome Woman〜

【東京公演】
2011年4月1日(金)〜4月5日(火)、赤坂ACTシアター
【大阪公演】
2011年4月9日(土)〜4月10日(日)、NHK大阪ホール

詳しくは、公式サイトへ

 (関連リンク:瀬奈じゅん オフィシャル ウェブサイト

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