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特集(3)過去にこんなスターも演じてきた

2011年3月29日

 恋物語といえば「ロミオとジュリエット」といってもいいくらい、純愛の定番「ロミオとジュリエット」。当然、宝塚歌劇でも、これまで何度か題材として取り上げられている。

・1933年 月組公演 坪内士行編修振付
(主演:小夜福子)

・1950年 星組公演 堀正旗改修演出
(主演:南悠子)

・1979年、星組・月組公演 柴田侑宏演出
(主演:峰さを理/大地真央)

・1990年、月組公演 柴田侑宏演出
(主演:天海祐希)

・1999年、花組公演 植田景子演出
(主演:水夏希)

 1933年といえば、戦前のレビュー黄金期。小夜福子さんは、当時、葦原邦子さんと人気を二分した代表的な男役のスターだった。そして、1950年にロミオを演じた南悠子さんといえば、戦後を代表する男役スターのひとりで、翌51年に大ヒットした「虞美人」では、虞妃として項羽を演じた春日野八千代の相手役もつとめた人だ。

 以降の「ロミジュリ」については、懐かしい思い出をお持ちの方も多いことだろう。1979年の「ロミジュリ」は、前年にできあがったばかりの宝塚バウホールの特性を生かした、若手の実験的公演だった。ちょうど1974年からの「ベルばらブーム」が収束しつつあった時期で、ポストベルばら時代を担うと目された2人の若手スターがロミオを演じたのだ。

 1990年にロミオを演じたのは天海祐希で、入団3年目のバウホール主演最年少記録だった。初日15日前に盲腸炎で入院というアクシデントを見事に乗り越えたという、涙のエピソードもあったらしい。

 1999年の「ロミジュリ」は、ロミオ水夏希、ジュリエット彩乃かなみ、そしてマーキューシオ彩吹真央、ベンヴォーリオ愛音羽麗というキャスティング。植田景子氏のバウホール初演出作でもあり、現代的で斬新な演出が話題を呼んだ作品だった。

 こうして振り返ると、タカラヅカの節目節目に、歴代のそうそうたるスター陣が演じてきた「ロミジュリ」。しかも、79年以降のバージョンでは、後にそれぞれ大トップスターになった男役たちが、大きくステップアップしていくときの一作となっていることがわかる。「ロミオ」というのは、そういう役なのだ。

 さて、21世紀のタカラヅカ史のなかでは、そして、柚希礼音、音月桂の2人の男役史のなかでは、「ロミジュリ」は果たしてどんな足跡を残すのだろう。

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