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特集(1)「耽美系」というより「体育会系」です

2011年5月10日

写真:舞台「11人いる!」2011 alcorチーム より

(C)スタジオライフ

――じつは私、スタジオライフさんの舞台は何度か拝見してまして、一番最初に観たのが、スタジオライフが世に広まるきっかけともなった「トーマの心臓」でした。男性のみという珍しい劇団で、キーワードが「耽美」なんですよね。

林:そのキーワード、また生きてたんですか? 何年か前に捨てたはずなんですけど…。

――ウィキペディアにもそう書いてありました。

曽世:劇団として押し出してた時期があったんですよね、僕たちが入った数年間。今はちょっと照れくさくなっちゃった。

――じゃあ、今は違うんですか?

曽世:やっぱり萩尾望都さんの漫画のように耽美的な作品を上演させていただく機会が多かったので、「耽美派集団」と呼ばれたんだと思います。

――ちなみに「耽美」って何ですか?

曽世:「美・至上主義」…「お耽美」っていう言葉になると、ニュアンスが変わるというか、ちょっとヤオイ系の人がはまる世界観ですよね。

林:でも、役者自身は全然お耽美じゃない。本当のところは「節操のない劇団」(笑)、いい意味でね。耽美な世界観をはらんだ作品もやれば、最近では、全員が女子高生、みたいなコミカルな芝居もあるし。

曽世:シェークスピアみたいなものもやる。いろんなスタイルの作品をやりますね。

――それで気になるのが、スタジオライフの「入団条件」です。やはり、容姿端麗な方じゃないとダメなのか、とか。みなさんそれぞれ、どういうきっかけでスタジオライフさんに入られたのでしょう?

曽世:基本的にはオーディションです。95年に初めてスタジオライフとしての公演をして、それから10回ほどオーディションをしています。及川さんはそれ以前からですよね?

及川:そうですね。僕はそれ以前に客演をしたことがあって、それ以来です。

――そういえば昨日ホームページみてたら、「ジュニア1」とか「ジュニア2」とかあって、林さんと及川さんはジュニア1でした。

曽世:「ジュニワン」とかいうんです。今はもう10期生までいます。劇団自体の創設から10年はオーディションはやっていなかったんですが、もっと外部からいろんな人材を集めて来なきゃダメだってことになって…。

林:そこで、初めてオーディションをやったんです。「ジュニア1」は、その1期生。「ジュニア2」は、2期生…。といったように、スタジオライフではオーディションをやり始めてから入団した劇団員を「ジュニア○○」と呼んでいます。だから、その前から劇団に入っていた古株たちもいるってことです。

――それが「シニア」って人たちですか?

林:そうです、そうです。

曽世:シニアっていうとゴルフの青木功みたいなイメージですけど、違うんです。最初は、元からいた人とオーディションで新しく入った人しかいなかったから、先輩・後輩でよかったんですけど…。

林:俺たち、「おい新人!」って呼ばれてたんだよ。

曽世:僕はオーディションの2期生(ジュニア2)なんですけど、僕らが入ったときに、「さて呼び方どうしよう」となったんです。もともといた人たち、最初にオーディション受けた人たち、2回目のオーディション受けた人たちの3つに分かれてしまったので。じゃあ、僕ら新人のペイペイは「フレッシュ」だと、お兄さんたちは「ジュニア」だと、もっとお兄さんたちは「シニア」だと。この3段階に分かれちゃったんです。

林:でもね、ちょっと引くでしょ? 「ジュニア」って…ねえ(笑)。まあ、慣れてくればいいんですけど、ちょっと引く人が多いわけですよ。だから、外の人と話すときには「1期生」「2期生」っていうようにしてるんです。

――「ジュニワン」じゃなくて、ですね(笑)

林:でも、この間あるプロデューサーさんが見に来てくださって、その帰り、曽世とプロデューサーさんと、10期生の新人が、同じ電車に乗ってたときの話。曽世が新人に「おい、ちゃんと自己紹介しろよ」って言ったら、「フレッシュの、○○でーす」って堂々と…もう、そのプロデューサーさん、電車のなかでドン引いたらしいですよ。

曽世:あたかも「自分はフレッシュな新人でーす」ってことをアピールしてるみたいで。

――周りで聞いてると「フレッシュ」とか「ジュニア」とかいう言い方は面白いかもしれないですね。何期生という言い方は、よくありますから。

林:インパクトがあって、覚えてくださるのはいいんですよ。でも、最初の印象がそれだと、ある意味、色眼鏡でみられるってところはあるかも。でも、そこがオタク心をくすぐるんだよね。

曽世:AKBやモー娘。も何期生ってありますからね。ちょっと似てるのかもしれない。

――こないだ「11人いる!」を観させていただいたときに、たまたま私のうしろにいたお客さんが「かわゆい〜」って言ってたんですよ。「かわいい」じゃなくて「かわゆい」と。及川さんとか、まさに「かわゆい」役も多かったと思うのですが、そのへんは意識されてるのでしょうか?

及川:いちおう、そういう役になった場合はすごく意識します。

――普段は?

及川:普段はもう、ただのオヤジですね(笑)

――それは、ファンの人が聞いたらショックなのでは…。

及川:釣りが趣味で焼酎が好きで…そういう感じですけどね(笑)

曽世:あの〜、これ言っていいかわかんないんですけど…新幹線で移動するとき、帰りはちょっとビール飲んだりするじゃないですか。それで、この人いきなりゴソゴソ何を取り出すのかと思ったら、トリスとか飲み始めちゃって。

――ウイスキー、お好きなんですか?

及川:そうですね。新幹線のなかであのうすっぺらーい茶色の瓶を取り出して飲むんです。

曽世:カクテルとか飲むやつ、劇団員ではいないよね。

――カクテルとか、ワインとか飲んでそうなのに(笑)

及川:つくられたイメージですね。(笑)

曽世:ノリはむしろ、体育会系だと思います。

林:みなさんが想像しやすいものに当てはめるとすれば、男子校の雰囲気でしょうか。

及川:私が入った時点では、シニアの人たちは皆、それこそ酒を片手に演劇論を語るっていう芝居人でしたね。

曽世:もう、聞くに耐えなかったですね。ほぼ喧嘩でしたから。毎日飲んで、毎日演劇論。演劇論というか、人間論に行きついちゃうっていうのかな。

◆スタジオライフ公演「PHANTOM ‐THE UNTOLD STORY‐〜語られざりし物語〜」
《東京公演》プレビュー公演:2011年6月9日(木)〜6月10日(金)
本公演:2011年6月11日(土)〜6月27日(月)

於:新宿シアターサンモール
⇒詳しくは、「劇団スタジオライフ オフィシャルホームページ」へ

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