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特集(3)女役も宇宙人も吸血鬼も

2011年5月10日

写真:舞台「ドラキュラ」2010 より

(C)スタジオライフ

――スタジオライフさんといえば、男性だけの劇団で、男性が女性の役もやるというところが大きな特徴です。及川さん演じる、かわいい女の子の役も何回か拝見しましたが、スタジオライフ的「女性を演じるときの心得」とか、あるんですか?

及川:何年も女役をやってきて、最近ようやく達した境地は「結局、女心はわからないな」ってことですかね(笑)。じゃあ何をしようかということになったときに、男気を女気に変える、みたいな。そんな感じで僕はやっていますね。

――「女気」って、どんな感じですか?

及川:女気はわからないけど、男気なら何となくわかるじゃないですか。

――そうですね。高倉健みたいな感じとか。

及川:結局、芯の部分は男も女も同じで、その出方が違うだけなのかなっていう。以前、宝塚出身の安寿ミラさんとご一緒したときに、「女心がぜんぜんわからない」っていうお話をしたところ、「私も、男心はぜんぜんわからない!」っておっしゃって。そこでやたらと話が合ってしまったことがありました。「ああ、男役を長年やってらっしゃった安寿さんでもそうなんだな。わからないものなんだな」と、今はもう割り切って、意識せずにやっています。

――「男っぽい女役」ですね。

及川:でも、しぐさなどはすぐに真似できますから、取り入れるようにしています。男が理想としている女性像になるのかもしれないですね。「そんな女の人いないよ」っていう。

――歌舞伎に通じるものがありますか?

及川:かもしれませんね。あとは、せりふとかに「…だわ」とかついてると、自然と心持ちが女らしく優しい気持ちになりますから、自然と柔らかい感じになるというのはあります。

――女役をやる人は決まってはいないんですよね。みなさんこれまで女役はなさったのでしょうか?

林:やっていない劇団員のほうが少ないですよ。1人か2人じゃないですか。

――じゃあ、今回誰が女性の役をやるかというのは演出家が決めることになるわけですね。決めるときの理由は?

曽世:宇宙人や吸血鬼が出てくる作品もやっているのですが、女性の役っていうのも、そういうった役と並ぶような感じではないかと。

――ああ、「宇宙人・吸血鬼・女」みたいな。

曽世:作品によっては「男でもあり女でもある」というようなキャラクターが出てくるものもあるわけですし。「男性の役」「女性の役」と明確に分けてるわけじゃないと思うんですよね。

――宝塚だと、男役か女役かは最初に決めることになっていて、ひとつの基準として「身長」があるのですが、そういったことは関係ないのですね。

曽世:うちは182センチの女役とかいますからね(笑)

林:相手役の男を見下ろしちゃうっていう(笑)

曽世:もちろん、歌舞伎的な様式美としての女性らしさは取り入れたほうがいいと思うんですけどね。役のひとつとして、とらえているという感じでしょうか。でも、それが当たり前になってきちゃってるところが、この集団の異常さなのかもしれない(笑)

――でも、宇宙人と吸血鬼のたとえはわかりやすいですね。

曽世:身近にいる女性よりももっと、わけのわからない宇宙人でも、舞台では演じていくわけですから。もちろん、「どうして、ここで彼女はこういうことを言うんだろう?」とか、まったく理解できないことはよくありますけど、そういうときは唯一の女性である演出家に聞きにいくわけです。

◆スタジオライフ公演「PHANTOM ‐THE UNTOLD STORY‐〜語られざりし物語〜」
《東京公演》プレビュー公演:2011年6月9日(木)〜6月10日(金)
本公演:2011年6月11日(土)〜6月27日(月)

於:新宿シアターサンモール
⇒詳しくは、「劇団スタジオライフ オフィシャルホームページ」へ

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