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特集(1)大震災が起きた時は「ゾロ」の真っ最中

2011年5月17日

写真:島田歌穂

撮影・岸隆子

――今回、東日本大震災にメッセージを出したりされていますが、地震の後、ライブを行うことの意味を、聞かせてください。

 やっぱり、日本全体がもう大きなショックで、東京もかなり、停電などでずっと街が暗くなって…。自粛モードの中でライブをやるかやらないか悩んだところだったんです。その前に、「ゾロ ザ・ミュージカル」があって、ちょうど地震の時、私、名古屋公演の真っ最中だったんですね。ほんとに本番の真っ最中で、もう舞台が止まるか止まらないか寸前くらいまで行って、なんとか、なんとか、舞台が続行して…。その翌日からも、とにかく舞台を続けて行くべきかどうかって…。

――地震が起きた時は、舞台のどの場面だったんですか?

 私は、出番としてはちょうど殺された後で…(笑)、出番は終わって、主演のV6の坂本昌行さんが私の死を悼んで、ソロを歌われている真っ最中で…。名古屋でも震度4あって、劇場がビルの9階で、相当、揺れて。

――ゾロは、すごく背が高いセットでしたよね。3階建てみたいな、ただでさえ危険な感じのセットでしたが…。

 そうですね、ほんと、お客様も騒然となられたし…。でも坂本さんはさすが座長、止められるまでは続けようと、歌い続けられて。そのまま結局おさまったので、なんとか舞台は続けられて…。

――揺れる中でも歌い続けた…。

 ええ。ですが、スペインからの出演者が…。やっぱり彼らが、パニクってしまって。スペインでは地震がないので。

――日本人はある程度慣れてるけど、スペインは…。

 そのうちの1人のギタリストは、阪神淡路大震災のときにちょうど神戸にいたそうで、それをまた思い出しちゃったり、相当…。だからもう、ほんとに、この作品を中止せざるを得ないかみたいなところにまでなったんです。でも、もし東京公演中に地震があったら、きっと全てが…名古屋公演も大阪公演も中止になっていたと思います。東京公演を終えた後、名古屋公演と大阪公演だったので、やっぱり、お客様がいらしてくださる限り、続けられるという状況であるならば…。

――東京から西に…、東京公演は終わっていたんですね?

 そうなんです。だから、続けられるという状況であるならば、「ゾロ」という作品自体も、勇気、希望、力、そういうものをお客様に感じていただける作品だし「作品としての使命を果たしていける限り、続けるべきではないか」と。お客様もほんとに変わらず来て下さって、名古屋公演、大阪公演、全部やり終えることができたんですね。

 舞台やりながら、ニュースを通して、どんどん、どんどん、大変なことになっているかっていうことが伝わってくるじゃないですか。気持ちは重くなるばかりで…。名古屋にいても、ほとんどその後なんら影響なく生活がずっと続いてたので、申し訳ない気持ちになって…。気持ちは落ち込みながらも、舞台を続けて行く…。歌をやりながら私たちは自分たちの「与えられた人生」というか、何かを表現してお客様に伝えて行く、その使命を感じさせていただいた毎日だったのかな、と思うんですよ。

◆島田歌穂&島健スーパーピアノトリオ
《大阪公演》2011年6月27日 ビルボードライブ大阪
詳しくは、イベント詳細ページへ

 (関連リンク:島田歌穂オフィシャルサイト

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