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特集(2)仙台からバスで東京に来てくださった…

2011年5月17日

写真:島田歌穂

撮影・岸隆子

 「ゾロ ザ・ミュージカル」の公演を終えた後すぐに、名古屋・東京でのライブだったんです。東京では、どのライブハウスもしばらくやっていないような状況だったんですけど、お店の方と相談させていただいて「やっぱりこちらとしてはやりたい、是非やらせていただきたい」って…。お店の方も「島田さんがそういう思いでいて下さるなら。お客さんも待ってて下さるので」ってことで、やらせていただいたんですが、名古屋の時も、東京の時も、思ってた以上のお客様がいらして下さって。東京のライブの時にはなんと、被災地、宮城からファンの方がご夫婦で来て下さったんです。まだバスしか交通機関がなくて、「やっとバスのチケットがとれたんです」って…。

――バスで東京まで来られたんですか?

 バスで6時間かけてライブ見に来て下さったんです! ご夫婦で! ご夫婦とは「もう、よく来て下さいました〜!」って抱き合って。入れ替え制で2回公演だったんですけど、2回とも見てくださって「元気になれました。これで明日からまた頑張れます。夜行バスで帰ります」って、日帰りで…。ほんとに、私のほうが、逆にご夫婦から力をもらいました。「やっぱりやってよかった」って。本当に忘れられないライブになりました。いつもライブでは、ジャズのスタンダード・ナンバーを中心にやっているんですけど、今回はジャンルを問わず、とにかく元気になれる曲を集めてやらせていただきました。

――どんな曲を?

 例えばチャップリンの「モダン・タイムス」の曲「スマイル」とか、ビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」とか…。あとは日本の曲で、これは切ない曲なんですが、いつもお客さんからリクエストをいただく尾崎豊さんの「I LOVE YOU」とか…。あとはこのアルバムの中にある「春〜HARU〜」っていう曲、もともとは2年前に亡くなった祖母に宛てて作った曲なんですけど…。

――島田さんの著書「私の祖母は『101歳のお嬢様』」に書かれていた101歳のおばあさまですか?

 はい。そうです。101歳の…。本を出す直前に亡くなったんですけど、天寿を全うしたという形で、亡くなる数日前まで私の舞台を見にきてたくらい。その祖母に宛てて…。会えなくなってしまった大切な人を思って「いつまでも春を祈り続けている」っていうような…。そこにちょっと、さっき色紙にも書かせていただいた言葉「冬は必ず春となる」とか、「人は幸せになるために生まれてきたんだ」っていう好きな言葉を入れて。そんな私なりの、祖母に宛ててっていうことで作ったんです。あまりにその曲が…今、もしかしたら「少しでも音楽で何かお伝えしていけたら」っていう、そんな思いとピタッと、一致したというか。その「春〜HARU〜」っていう曲もライブの中でやらせていただいたり、とにかく1曲1曲に願いをこめて…そういうライブに今回はしました。

――反応はどうでしたか?

 ブログに「足を運ぶまではどうしても重い気持ちだったけれどもやっぱり前に進んでいくしかないな」「元気をもらいました」って、そういう書きこみをたくさんいただきました。やっぱり、私たちは、こういう音楽を通してとか、舞台を通して、さっきの「ゾロ」もそうでしたけど、ほんとに今できること。そういう表現を通して、1人でも多くの方に何かを感じていただけるよう、それを果たし切っていくことしかないなって。それはすごく感じさせていただいてますね。

◆島田歌穂&島健スーパーピアノトリオ
《大阪公演》2011年6月27日 ビルボードライブ大阪
詳しくは、イベント詳細ページへ

 (関連リンク:島田歌穂オフィシャルサイト

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