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特集(2)舞台でパン、飲み込めなくて吹きだして…

2011年7月7日

写真:石井一孝・橋本さとし・岸祐二

左から石井一孝さん・橋本さとしさん・岸祐二さん=撮影・橋本正人

――では、「三銃士」という作品のご紹介と、それぞれの役のご紹介をお願いします。

橋本:アレクサンドル・デュマ原作の作品なんですが、「三銃士」は結構有名な作品ですよね。映画や人形劇にもなっていますし。だから、お客様はそれぞれのキャラクターに対してそれぞれのイメージを持ってくると思うんです。多分そのキャラクターは出来上がっていると思うので。ただ、僕らとしては初演で、演じ手は初めて出会うキャラクターなんです。だからそれぞれのものが出来ていくと思うんですね。実際に自分達がやってきたような役ではない部分もあるかもしれないですし。

 けれど、橋本さとしがアトスを演じたらどうなるのかが自分でも楽しみで、皆さんの持っているイメージを裏切りたくはないですけれど、いい意味では裏切りたい。初演なので、オリジナルでやったもん勝ちですしね。誰がなんと言おうと、「俺、アトスだけどね」。

石井:だから何か(笑)?

橋本:(笑)。それぐらい自分のキャラに愛情を持って、自分が作ったキャラクターを自分がまず愛せないと。それがお客様にも愛されるキャラクターに育っていってほしいと思います。

――石井さんはいかがですか?

石井:今、少しづつ勉強しているんですけれど、原作も読み始めていて。アラミスはどちらかというと寡黙で、アトスが持っている寡黙さではないけれど、饒舌な人ではなくて、すごくクールな人と書いてあるんです。僕は、なんでクールなのかというところを考えたいんです。

 例えば家族構成がどうなっているのかとか、何が原因でそういう性格になったのかとか。いつも僕は役をやるときに考えて、勝手に自分でストーリーを作っているんですよ。そんなことは書いていなくて、お父さんやお母さんは出てこないかもしれないけれど、僕の中では出したいんです。作りたいんです。名前もつけて、何才に死んだとか、生きているのかとかを作って、それがゆえにこういう性格になったとか。そういうのをこれから自分なりに作っていって、ただクールだとか、ただ女が好きだとかではなく、サブストーリーを自分のなかで作っていけたらなと思っているんです。

 原作とかを知っているお客さんは、そういうイメージで来る人もいると思うんです。自分なりに歩み寄れる限り歩み寄って、本来僕は話すのが好きなんですけれど、話さないように居ようとか。それと「声を立てて笑わない」と書いてあるんですよ。含み笑いをすると。でも「白い歯は見せて笑う」と書いてあるんです。そういう断片的な記載を膨らませて少しでも血の通った人間にできたらなと思っています。

――岸さんはいかがですか?

岸:一言でいうと、人生をおもいっきり謳歌するやつだと思っています。美味しいものが好きだったり、お酒が好きだったり、女が好きだったりということを人生の中の最高の幸せと考えつつ、同時に国を守るために命を捨てるという。こんな素晴らしい世界を守るのは自分しかいないと思う。ふたつのところをちゃんと持っている男だと思います。ね?

橋本:ね?って。誰に「ね?」(笑)。

石井:パンが好きなんだよね。

岸:クロワッサン好き。

(一同笑)

石井:台本に「クロワッサンを食べてる」って、しょっちゅう書いてある(笑)。

岸:それどうしようかと思って。

橋本:あれ、のどつまんねんで。パンは。

石井:消えものは辛いかもね。

橋本:バルジャンのとき食べた。司教様のところで。

石井:司教様のところは食べないでしょ?

岸:昔は食べられなかったんですよ。

橋本:そうなの?

石井:さとしさんのときからだ。

岸:食べられるようになったんですよ。

橋本:むしゃむしゃ食べて。もう、飲み込めなくて(笑)。

石井:キツイキツイ。

橋本:演技でむせたふりして、森公美子さんのところにおもいっきり吹いてもうて(笑)。

石井:(笑)。

岸:あたたたた(笑)。

橋本:パンは本当に大変。

岸:これから相談しようと思ってるんです。

__毎日ですもんね。1日2回とか。

岸:そうなんですよ。フランスパンにしてもらおうかなとか。

橋本:フランスパンも皮が…。

岸:食べる食べないはちょっと。さじ加減でやらせて頂いて。持ってたら叩けたりするかなとか。

橋本:ああ、武器な。

岸:そんなことを考えてます。

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