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特集(3)ジェロ:ごまかしがきかない

2011年9月28日

写真:ジェロ

撮影・岩村美佳

――ライブ感というお話がでました。コンサートでも生の舞台は経験されていますが、舞台だからこそ見せられる歌のいいところなどありますか?

ジェロ:そうですね…。また別な意味でごまかしがきかないというか。ミュージカルはその場で間違えたらわからない人はいないと思う。やっぱりコンサートでは、間違えたら(笑)、言い方悪いですけどなんとかごまかせる。でも舞台は、毎回多分そこでしか感じられない何かがあると思うんですよ。しかも生バンドというのがすごい。演技、セリフ、歌も含めてミュージカルの世界ですから。今回、僕が歌ってMCトークのようなのがあって、また歌があっての繰り返しなんです。最初から最後までずっと歌いつづけ、演技しつづけて。それによって違う世界に入るんですよね。それがすごく楽しみなんです。

――湖月さんはいかがですか?

湖月:私は舞台で歌わせていただくのがほとんどなんですけども、本当にお昼のお客様と夜のお客様でも、客席の雰囲気って違うんです。朝から「今日は観るわ」という人と、ひと仕事終わって1日の楽しみとして観ようっていう空気感っていうのも本当に違ったり。多分私たち演じ手のちょっとしたことでもお客様のテンションが変わってきたりとか、本当にその日のキャッチボールで生まれてくる。

 だから、お客様と一緒に作っているその空間が本当に大好きで、また今回もその世界に携われるのが嬉しいです。私の歌は特にお客様と少しコミュニケーションをとりながらというところがあるんです。それも普通のミュージカルではなかなか出せない雰囲気がこのミュージカルにはあるというのがすごく楽しみです。歌っていないところもずっと演じて、セリフがあるわけでもなく、ライトがあたるわけでもないけれども、きっとその世界を限られたお客様とその時間をずっと共有していくという楽しみ方というか。

――舞台からハケないんですか?

湖月:ハケるところもありますが、基本部屋にいる設定なので、微妙な細かい演技もあるんですよ。

ジェロ:このミュージカルが多分他の作品と違うところは、主人公とお客さんの距離感が結構近いんだと思うんですよ。役同士でお互いに歌っているケースもあるけれど、ほとんどは主人公がお客様側に自分のストーリーを聞けっていう(笑)。で、お客さんを見てこんな気持ちなんですよ、女はこうなんですよ、という雰囲気なので、もう、聞くしかない(笑)。

湖月:(笑)。

――(笑)聞かなきゃという感じですね。

ジェロ:そうそう。

湖月:そうですね。やっているのを観ていただくというよりかは、逆に女ってこうよね、男ってこうよね、人生ってこうじゃない? だから歌って飲んで1人じゃさみしい夜ってあるよね、お願い話を聞いてって。

――すごく今かっこいいですけど(笑)。

2人:(笑)。

湖月:そうですか(笑)。話聞いてという…多分そういうミュージカルですね。

――一体化してる、本当に同じ空間という感じなんですね。

ジェロ:この人がこんな人で、こういうストーリーがあって、ああ、すごいおもしろいみたいな感じ。

湖月:わかるわかるって。

ジェロ:最後には「おーっ!」みたいな感じになる気がします。

湖月:油断できないですね、お客様も。

――一緒に物語に入って。

湖月:話相手になっていただかなきゃいけない。

――そういうことですね、壁を作らないように。

湖月:壁作れないですよ本当に。いつ話しかけられるかわからない。

――それは本当におもしろいですね。その日何が起こるかわかんない感じのワクワク感が。

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