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特集(4)家族は自分が帰れる家、木の根っこです

2011年10月5日

写真:朝海ひかる

撮影・星野泰孝

――朗読劇「星の牧場」の舞台も自然の中に主人公が歩んでゆくというかそういう話でしたよね。今回、朗読劇というスタイル、大変な部分もあったかと思いますが。

 朗読劇というのは本当に難しくて、2時間なら2時間、お客さまを飽きさせないようにしなければいけないっていうのもありました。そういうところで自分のスキルをアップさせていただいたと。みなさんに楽しんでいただける作品をと思っていたら、結果的に自分のためになり、勉強させていただきました。

――声を5人分ぐらい1人でしゃべっているところがありましたよね。子供の声と主人公の声とほかの人の声と…。実際、そう聞こえました。何人もいるように。

 そうですか、ありがとうございます。

――あれは、ちょっとびっくりしました。もちろん練習はされたんでしょうけど、男役で男性の声を出していたから、男性の声も子供の声も、ふつうに違和感なく出せるのかなと(笑)。

 自分のイメージしたところに少しでも近づけようと頑張っていきました。昔の男役の声という感じよりも、イメージの声、その役の声ですね。

――春野寿美礼さんと久しぶりに一緒に舞台に立たれて、いかがでしたか?

 彼女の歌というのは、ほんとに心が癒されるというか、音楽学校の時から同期なので素晴らしい歌声だというのはわかっていたんですが、やめてからも、さらに素晴らしい歌手になっていらして。あの「星の牧場」でも舞台に立っていながら、聞きほれてしまうくらい。1人のアーティストとして共演できていい刺激をいただきました。

――特に高音がすごかったですね。歌詞なしでパァ〜ッと流れてきた時の声がすごいなぁと思いました。

――今度は「みんな我が子」ですが、脚本とかはまだ…。

 はい。

――原作の脚本を読ませていただいたんですが、タイトルも「みんな我が子」ですし、家族を描いた話だと思うですが、「家族」というと朝海さんはどんなイメージを描かれますか?

 家族のイメージ…。たとえば、サザエさんみたいなとか、そういうことですか(笑)。

――まあ、たとえば(笑)。この「みんな我が子」では、父親はすごく家族を大切にしていて、でもそれを免罪符にしているというか、家族を守れればいいんだという親の気持ちと、家族よりももっと大事な正義ということもあるという対立などが描かれているかと思うんですね。朝海さんは「朝海ひかる」という名前をつけてくださった、お父さまやお母さま、お兄さま、お姉さま…、朝海さんにとって家族とは何なのかなと…。

 (しばらく考えて)家じゃないですか。

――家…。

 自分が帰れる場所。

――帰れる場所…。しんどいことがあったりした時に家に帰ってほっとできるというか、「帰れる」というのはそういうことでしょうか?

 もっと深いところで根がひとつになっていて、それに枝分かれしている個人がいて…。でもやっぱり根はひとつになっているというか、抽象的ですが。

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