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特集いま、これを再演する意義…
全国ツアー「小さな花がひらいた」

2011年11月15日

 10〜11月の花組全国ツアーで上演された「小さな花がひらいた」は、1971年の初演以来、何度か再演されてきている日本物の名作だ。山本周五郎の小説「ちいさこべ」の舞台である。

 主人公である「大留」の若棟梁、茂次を演じるのは、江戸ものには定評のある蘭寿とむ。客席から登場した瞬間、「ほうっ」とため息が漏れるような、粋でいなせな格好良さだった。最近では日本物、とりあえず青天鬘(あおてんかつら、詳細は後述)をかぶる江戸ものの作品が激減してしまったけれど、蘭寿とむは青天鬘もバッチリ決まる希有なスターのひとりだ。

 今回の「ヅカナビ」では、そんな「小さな花がひらいた」から、タカラヅカの江戸ものの伝統を探ってみよう。そこには軍服でのコスチュームプレイやスーツ物とはまた違った魅力があるはずだ。

 また、この作品は、江戸の大火事で店も両親も失ってしまった茂次が、店の仲間の大工たちや幼なじみのおりつ(蘭乃はな)、街の人々と力を合わせ、「大留」を再興していく物語だ。そこでは、火事で焼けだされ、親を失った孤児たちとの交流も描かれる。この作品を今このときに、東日本各地も回る全国ツアーで上演したことにも、大きな意味があると思う。

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