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特集タカラヅカ版はここが違う
「オーシャンズ11」

2012年1月19日

 東京宝塚劇場での2012年の新春を彩る星組公演「オーシャンズ11」は、シリーズ化もされている人気のハリウッド映画の舞台化だ。天才詐欺師のダニー・オーシャンが、別れた妻テスの心を取り戻すために、11人の仲間を募って、宿敵であるカジノ経営者ベネディクトの金庫破りに挑む物語である。

 テスをめぐるダニーとベネディクトの恋のさやあてはタカラヅカに打ってつけだし、男役イレブンがずらり居並ぶ姿はさぞや見応えがあるだろうと想像が付く。これはタカラヅカに打ってつけの題材だと多くの人が思ったことだろう。

 だが、脚本・演出を担当した小池修一郎氏は、「ハリウッドの制作関係者たちから、最終的に宝塚版変更点の許諾を頂くまで、やや時間がかかった」と、その制作過程に苦労があったことを、プログラム上で明かしている。いったいどこがそんなに違うのだろう?と思って、改めて映画と見比べてみると、大筋は保ちつつも、いくつかの大きな変更(おもにサイドストーリーの追加)が加えられ、タカラヅカ風味になるよう巧みにアレンジされていることがよくわかった。

 今回は、この「オーシャンズ11」のタカラヅカ・バージョンが映画からどう変わっているのかを見ることで、「タカラヅカらしさ」つまり、タカラヅカの舞台に求められる必須条件とは何かについて、考えてみよう。ここ何回か、「タカラヅカらしさ」というテーマを追い求めているが、この作品は、それを私たちに具体的に教えてくれる好例であろうと思う。

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