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特集(3)ジャズはどんな音楽でも取り入れてしまう

2012年1月24日

――日本に戻ってこられて、色んなアーティストの編曲やプロデュースもされていらっしゃいますが、元々ジャズを演奏されながら、編曲やプロデュースをはじめることになったのは?

 今ももちろん演奏はずっとしていますし、特にそこに境目があるわけではないんです。演奏しながらアレンジもするのはアメリカに行く前からやっていましたし。ミッキー・カーチスさんのバンドで仕事をしたのがきっかけなんですよ。

 ミッキーさんは当時プロデューサーとしてもたくさん仕事されていました。矢沢永吉さんがいたキャロルを売り出したのはミッキーさんですからね。ガロの「学生街の喫茶店」とか。ミッキーさんはむしろその頃は、シンガーよりもプロデューサーで、いわゆる日本での音楽プロデューサーという仕事をはじめた草分けの人なんですよ。ミッキーさんが、「島ちゃん絶対アレンジいいと思うから」ってアレンジの仕事をどんどんくださったんですよね。

――音楽をするなかで自然に色んなものが始まっていくんですね。

 アメリカに行ったときに、せっかくだからとしばらく学校に行って、アレンジの勉強もしたんですよ。ネルソン・リドルとかが特別講師に来たこともありました。

――島さんがアレンジをされているなかには、色んなジャンルの方がいらっしゃいますよね。どんなジャンルの方でも大丈夫ですか? それとも相性とかありますか?

 基本的に僕は、ジャンルに何の偏見もないので。頼まれたら、つまり僕にやってほしいと言われたことに対してはすごく前向きにやります。「島さんに頼んで良かった」と言ってもらいたいから。どんなジャンルであっても今まで断ったことはないです。

――だから演歌もあれば、ポップスもあれば、もちろんジャズもあるしと。

 おこがましい言い方ですけれども、例えば演歌の人とやるときには、ちょっとまた違う世界もあるんだよみたいなことを知ってほしいなと。いわゆるいつも演歌のアレンジをしている人とばっかりやるんではなくて、たまに違う人とやったら面白いんじゃないか。そういうところを、提供したいとすごく思いますね。だからそれはどんなジャンルにおいても一緒ですね。

――色んな音楽があるけれども、「音楽はひとつ」ということですね。

 そうですね。やっぱりジャズという音楽が、一番懐が深いというかどんな音楽でも取り入れてしまう自由さがある音楽じゃないですか。ある意味演歌をやろうが、クラシックのアーティストの方をやろうが、大きな意味で僕はジャズをやっていると思っているので。

――だから色んな方々とお仕事をされても違和感がないんですね。今後今までやったことがなくて、こういうのをやってみたいジャンルなどありますか? 逆にジャンルはないんだと思うんですけれど(笑)。

(笑)。やっぱりアメリカにいたときにものすごく感じたのは、自分は日本人であるということですね。これって日本にいると考えることはないんですけれど、外国にいると皆さんおっしゃいますけれど、やっぱり自分のアイデンティティーをすごく考える…。アメリカにいたときに日本人がジャズをやるということに対して、アメリカ人の真似をするということではなくて、日本人なりのジャズをやりたいということをすごく思ったので。やっぱり日本人であり、島 健というそのオリジナリティー、そういう他にはどこにもない独自の音楽を作りたいというのが、ずっと目標ですよね。

――やはり黒人の方が自分のルーツ的に歌われるジャズと、また違うということですよね。

 そうですね。それは多分一生模索しているんだと思いますけどね。

――そういう意味ではゴールはなさそうですね。

 そうですね。

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