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特集(1)桜花:一歩出した瞬間、スコーンと落ちました

2012年4月5日

写真:桜花昇ぼる

撮影・小林勝彦

――今年はOSK創立90周年ですが、桜花さんご自身の入団当初を振り返っていただけますか?

桜花:劇団1年目は、バッファローズ・ギャルというチアガールとして、近鉄バッファローズの応援に行っていました。私の初舞台は、あやめ池(円型大劇場)での春季公演「ファンタジアランド」(1993年)でしたが、出演が10日間しかなく、10日以降は上級生の方と入れ替わってラインダンスをやっていました。この公演は映像に残っていなくて、幻の66期と呼ばれています。

桐生:初舞台の口上もなく?

桜花:口上はあったんです! 幕開けにさせてもらいました。あとはラインダンスと、初めて「桜咲く国」を歌いましたね。その時から、この歌が大好きで、ここまで歌い継がせてもらっています。

――桜花さんの初主演は「ヘンゼルとグレーテル」(1997年)。

桜花:この時、初めてタイトルロールをさせてもらったのですが、私、お腹が減ってるキャラクターなのに、太ってたんです(笑)。思い出深い春季公演ですね。

――桜花さん、高世さん、桐生さん、3人が揃って出演した公演は「長ぐつをはいたネコ」(2001年)。

桜花:当時、いつも春はファミリー・ミュージカル、秋は大人のレビューをやっていましたね。

桐生:この公演には、すごく思い出がありますね。

――どんな?

桐生:桜花さんが舞台上の花道から、きれいに落ちたんです。

――えっ…!

高世・桐生:しかも後ろ向きで。

――踏み外された?

桜花:そうなんです。私はネコ大将の役だったのですが、みんなに夢を与えるために「さあ、付いておいでよ」と言うシーンがありました。その時、はりきって後ろ向きに一歩出した瞬間に…。

桐生:サザエさんみたいな感じで。

桜花:一歩出した瞬間、その一歩がもう客席だったんです。スコーンと落ちてしまいました。

――その後、どうなってしまったのですか?

桜花:共演者の方々が、私を引き上げてくださいました(笑)。ネコの役だったせいか、転落しても無傷だったんですよ。あとで、先輩や下級生たちにお腹を抱えて笑われましたね。「ごめんやけど、笑わせて」って(笑)。

――桐生さんは「長ぐつをはいたネコ」では、何の役だったのですか?

桐生:鬼の役や色んな役をさせてもらいました。

――高世さんは何の役だったのですか?

高世:私はブチネコ役で、桜花さん演じるネコ大将に付いて行って、桜花さんが落ちた瞬間を見ました。そして、引き上げました(笑)。

――思い出深い公演だったんですね。

高世:公演期間も2カ月ちょっとと長かったので。

桜花:この時は、始まる前から練り上げていける楽しみが大きかったですね。

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