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特集(1)ペンライトを手に! 客席参加型ミュージカル

2012年8月29日

写真:「フットルース」公演より梅田芸術劇場公演「フットルース」より=(C)宝塚歌劇団 撮影:岸隆子

 物語の舞台は、アメリカのよくある田舎町ボーモント。大都会シカゴからこの町に引っ越して来た高校生レン(音月桂)は、この町の退屈さに衝撃を受ける。とりわけ彼を愕然とさせたのは、この町では条例によって「ダンスが禁止」されているという事実だった。

 条例制定を先導したのが、町の人たちの尊敬を集めるショウ牧師(未涼亜希)だった。数年前、ショウ牧師の息子たち4人が、ダンスパーティーからの帰り道に自動車事故を起こして川に転落し、亡くなった。以来、「未来ある若者の将来をダンスが奪ってしまった」という理由から、町の大人たちはこの条例を制定し、守り続けていたのだった。

 何かと騒ぎを起こす都会からの転校生レン。最初は恐る恐る取り囲んでいたボーモント高校のクラスメイトたちだったが、オカッパ頭に眼鏡のウィラード(沙央くらま)や、食べることが何よりの楽しみのラスティ(愛加あゆ)らと次第に心を通わせるようになる。

 レンの同級生で、ショウ牧師の娘アリエル(舞羽美海)もまた、田舎町の閉塞感に嫌気がさし、早くこの町を出て行きたいと強く願う一人だった。父親にも反発し、高校中退の不良チャック(蓮城まこと)と付き合うアリエルだったが、次第にレンに興味をそそられるようになる。

 この町では、人と同じようにすることが美徳とされていた。「よそ者」として目立つレンは、町の人たちから目をつけられ、叩かれる。レンにとってつらい日々が続いたが、ある日、彼はこの状況を自分の手で変えようと決意する。ダンスこそが人々の心を癒し、解放する手段だと信じる彼は、条例を廃止し「高校生の手でダンスパーティーを開催しよう」と提案するのだった。

 大人たちの説得は困難を極めたが、レンの心からの言葉に、頑だったショウ牧師も次第に心を開いていく。レンと行動を共にする中でアリエルも、かつての素直な気持ちを取り戻していった。そして、ダンスのできないウィラードは、密かに想いを寄せるラスティのために「ダンスを踊れるようになる!」と一大決心をする(ここで、ペンライトを使った、レンによる客席向け「ダンス指導」がある)。

 紆余曲折の末、ついにダンスパーティーが開催された! そこには、大人も高校生も皆、心からの笑顔で踊る姿があった…ラストは、主題歌ともいえる「フットルース」に乗っての総踊りで幕となる。

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